令和4年度 北海道 午後 問44
医薬品の適正使用・安全対策
アスピリン喘息に関する問題
次の1~5で示される成分のうち、アスピリン喘息を誘発するおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目の中に、「本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)して喘息を起こしたことがある人」と記載することとされているものはどれか。
- 1ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 2イソプロピルアンチピリン
- 3テオフィリン
- 4コデインリン酸塩水和物
- 5ロペラミド
答えと解説を見る
✓ これが正解2イソプロピルアンチピリン
解説
イソプロピルアンチピリンはアスピリン喘息を誘発するおそれがある
添付文書の使用しないことの記載は、手引き第5章の使用上の注意の一覧(別表)で判断します。アスピリン喘息は、解熱鎮痛成分によって喘息が誘発される副作用で、記載の対象は解熱鎮痛成分です。
イソプロピルアンチピリンは、ピリン系の解熱鎮痛成分です。手引きでは、アスピリン、アスピリンアルミニウム、イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどの解熱鎮痛成分を含む医薬品に、アスピリン喘息を誘発するおそれがあるため、本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用して喘息を起こしたことがある人は使用しないこと、と記載することとされています。したがって、イソプロピルアンチピリンが正解です。
残る四つは、熱や痛みを抑える目的の成分ではありません。添付文書にそれぞれ別の注意が書かれることはあっても、かぜ薬や解熱鎮痛薬で喘息を起こした人を除く、という今回の記載とは結び付きません。
アスピリン喘息の注意は、アスピリンに限らず解熱鎮痛成分に広く付く、と覚えておくと、成分名を見て判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ジフェンヒドラミン塩酸塩:ジフェンヒドラミン塩酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えたり眠気を催したりする抗ヒスタミン成分です。解熱鎮痛成分ではないので、アスピリン喘息の記載の対象外です。
- 3テオフィリン:テオフィリンは気管支を拡げて呼吸を楽にするキサンチン系の成分です。解熱鎮痛成分ではなく、アスピリン喘息を誘発する成分として挙げられていません。
- 4コデインリン酸塩水和物:コデインリン酸塩水和物は咳を抑える麻薬性鎮咳成分です。別の注意事項はありますが、アスピリン喘息を理由とするこの記載の対象ではありません。
- 5ロペラミド:ロペラミドは腸の動きを抑えて下痢を止める止瀉成分です。解熱鎮痛成分ではないため、アスピリン喘息に関する記載の対象にはなりません。
出典:令和4年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問44(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)