令和7年度 北海道 午後 問41
医薬品の適正使用・安全対策
次の1~5で示される成分を含む一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目において、吸収増大による精神神経系障害が生じるおそれがあるため、「服用前後は飲酒しないこと」と記載することとされているものはどれか。
- 1タンニン酸アルブミン
- 2カフェイン
- 3次硝酸ビスマス
- 4オキセサゼイン
- 5ヒマシ油
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✓ これが正解3次硝酸ビスマス
解説
飲酒で吸収が増え精神神経系障害のおそれがあるのは次硝酸ビスマスです。
添付文書のしてはいけないことの項目に、どの成分にどの注意が記載されるかは、手引きの第5章(医薬品の適正使用情報)と別表で扱われます。注意の文言と、その理由をセットで押さえて判断します。
正しいのは次硝酸ビスマスです。次硝酸ビスマスや次没食子酸ビスマスなどのビスマスを含む成分は、止瀉薬(下痢止め)に配合される収斂成分で、飲酒によって成分の吸収が増大し、精神神経系障害が生じるおそれがあるため、服用前後は飲酒しないこととされています。ビスマスには、長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があることも、あわせて押さえておくとよいでしょう。
ほかの成分は、この理由で飲酒の注意が記載されるものではありません。タンニン酸アルブミンは、牛乳に含まれる乳製カゼインを由来としているため、牛乳アレルギーの人について注意が記載されます。カフェインは眠気防止薬などに配合され、カフェインを含む飲料との同時服用などが注意事項になります。オキセサゼインは胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される局所麻酔成分で、15歳未満の小児は服用しないこととされています。ヒマシ油は瀉下薬(下剤)の成分で、妊婦などについての注意が記載されます。
ビスマスは吸収が増えると神経に響く、と成分名と理由を結びつけて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1タンニン酸アルブミン:タンニン酸アルブミンは乳製カゼインを由来とする止瀉成分で、記載される注意は牛乳アレルギーの人に関するものです。飲酒で吸収が増えるという理由の注意ではありません。
- 2カフェイン:カフェインについて添付文書で注意されるのは、コーヒーやお茶などカフェインを含む飲料と一緒に飲まないことなどです。飲酒と精神神経系障害を理由とする記載の対象ではありません。
- 4オキセサゼイン:オキセサゼインは胃の痛みを抑える局所麻酔成分で、15歳未満の小児は服用しないことなどが注意事項です。飲酒による吸収の増大を理由とする注意は記載されません。
- 5ヒマシ油:ヒマシ油は腸を刺激して排便を促す成分で、腸の急な動きによる流産・早産のおそれから妊婦などへの注意が記載されます。この問の飲酒の注意とは別の内容です。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午後(北海道)問41(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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