平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問4
システム企画
システム化計画に関する問題
共通フレーム2007によれば,企画プロセスのシステム化計画の立案において定義するものはどれか。
- ア業務上実現すべき要件
- イシステムの機能要件及び非機能要件
- ウ対象業務のシステム課題
- エ利害関係者のニーズの識別と制約事項
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✓ これが正解ウ対象業務のシステム課題
解説
システム化計画の立案では、対象業務のシステム課題を定義します。
共通フレーム2007の企画プロセスでは、システム化計画の立案の中で、対象業務の内容を確認し、その業務についてシステムで解決すべき課題、すなわちシステム課題を定義します。そのうえで業務モデルを作り、システム化の範囲や方式、スケジュールなどの計画をまとめます。見分ける軸は、それを定義するのが計画の段階か、要件定義やシステム開発の段階か、です。利害関係者のニーズの識別と制約事項、業務上実現すべき要件は、計画の後の要件定義プロセスで扱います。システムの機能要件と非機能要件は、さらに後のシステム要件定義の段階で定めます。課題は計画で、要件は要件定義で、と区切ると選べます。出題当時の共通フレーム2007に沿って説明しました(その後、共通フレーム2013に改訂されています)。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア業務上実現すべき要件:業務上実現すべき要件は、システム化計画の承認を受けた後、要件定義プロセスで利害関係者のニーズを基に明らかにするものです。計画の段階では、その前提となる課題の定義までを行います。
- イシステムの機能要件及び非機能要件:システムの機能要件と非機能要件は、業務の要件が定まった後、開発の段階のシステム要件定義で定めるものです。計画の立案の時点で定義するには、時期が早すぎます。
- エ利害関係者のニーズの識別と制約事項:利害関係者のニーズを識別し、制約事項を整理する作業は、要件定義プロセスの入り口にあたります。システム化計画の立案ではなく、その後の段階で行う作業です。
この問題の用語
- システム化計画何を、いつまでに、どれだけの費用で作るかを描いた計画です。共通フレーム2013では、これを立案するのが企画プロセスの仕事です。
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- 機能要件システムが何をするかを定めた、働きについての要件です。どれだけ速く安定して動くかという条件は、非機能要件になります。
- 企画プロセス経営上のニーズと、業務上の課題を明らかにする工程です。共通フレームではここでシステム化計画を立て、作る仕事はまだ始めません。
- 非機能要件性能や可用性など、どのように動くかを定めた要件のことです。半日以内に復旧するといった品質の条件が、これにあたります。
- 利害関係者決定や活動に影響を与える、または影響を受ける人や組織のこと。利用者や株主、取引先などが含まれ、ステークホルダとも呼ばれます。
出典:平成22年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問5:請負型の契約を基本とするフェーズ(システム化計画)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問5:非機能要件項目(非機能要件)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問5:共通フレームに関する問題(利害関係者)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問4:共通フレームに関する問題(機能要件)
- 平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問7:企画プロセスのアクティビティ(企画プロセス)
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