第38回 問題34
社会保障
2000年(平成12年)以降の公的年金の制度改正に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 120歳以上の学生を国民年金の強制加入とした。
- 2国民年金に障害基礎年金制度が創設された。
- 3厚生年金保険において,離婚時の年金分割制度を導入した。
- 4年金額の改定の仕組みとして,物価スライド制を導入した。
- 5国民年金に第3号被保険者を設けた。
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✓ これが正解3厚生年金保険において,離婚時の年金分割制度を導入した。
解説
2000年以降の改正としては、離婚時の年金分割の導入が該当します。
この問は、公的年金の主な制度改正がいつ行われたかを、2000年(平成12年)を境に見分ける問題です。
離婚時の年金分割制度は、2004年の年金制度改正で導入されました。2007年4月からは、婚姻期間中の厚生年金の記録を、夫婦の合意または裁判所の決定で分割する合意分割が、2008年4月からは、第3号被保険者であった期間について、相手方の厚生年金の記録の2分の1を請求によって分割する3号分割が始まっています。いずれも2000年以降の改正なので、離婚時の年金分割制度を導入したという記述が最も適切です。
ほかの記述は、いずれも2000年より前に行われた改正です。学生の加入の扱い、障害基礎年金と第3号被保険者を生んだ基礎年金の導入、年金額を物価に合わせて改定する仕組みは、それぞれ昭和から平成の初めにかけての改正で設けられました。
1973年の物価スライド制、1985年の基礎年金と第3号被保険者、1991年の学生の強制加入、2004年の改正による年金分割、と年代順に並べて覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 120歳以上の学生を国民年金の強制加入とした。:20歳以上の学生は、かつては国民年金への加入が任意とされていましたが、1989年の法改正により1991年4月から強制加入となりました。2000年以降の改正ではありません。
- 2国民年金に障害基礎年金制度が創設された。:障害基礎年金は、1985年の改正で全国民共通の基礎年金制度が導入された際に、それまでの障害年金を再編して創設されたものです(1986年4月施行)。2000年より前の改正です。
- 4年金額の改定の仕組みとして,物価スライド制を導入した。:年金額を物価の変動に合わせて改定する物価スライド制は、1973年の改正で導入されたもので、福祉元年と呼ばれた年の改正の一つです。2000年以降の改正ではありません。
- 5国民年金に第3号被保険者を設けた。:国民年金の第3号被保険者は、1985年の改正で基礎年金が導入された際に、会社員などに扶養される配偶者の年金権を確立するために設けられました。2000年より前の改正です。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題34。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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