第36回 問題65
貧困に対する支援
生活保護の種類と内容に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1生活扶助の第1類の経費は,世帯共通の費用とされている。
- 2住宅扶助には,住宅の補修その他住宅の維持のために必要な経費が含まれる。
- 3介護扶助には,介護保険の保険料が含まれる。
- 4医療扶助によって,入院中の被保護者に対して入院患者日用品費が支給される。
- 5出産扶助は,原則として現物給付によって行われる。
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✓ これが正解2住宅扶助には,住宅の補修その他住宅の維持のために必要な経費が含まれる。
解説
住宅の補修など住宅の維持に必要な経費は、住宅扶助に含まれます。
生活保護法第14条は、住宅扶助は、困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者に対して、住居と、補修その他住宅の維持のために必要なもの、の範囲内において行われると定めています。住居に当たるのが家賃や間代、地代など、住宅の維持に当たるのが家屋の補修のための費用などです。条文にそのまま書かれているので、住宅の補修などの経費が住宅扶助に含まれるという記述は正しいことになります。
この問は、八つの扶助(生活・教育・住宅・医療・介護・出産・生業・葬祭)のそれぞれが何を受け持ち、どのような形で給付されるかを正しく整理できているかを見ています。似た費用でも、どの扶助から出るかが細かく分かれている点がつまずきやすいところです。
覚え方として、扶助は原則として金銭で給付され、医療扶助と介護扶助だけが原則として現物で給付される、という形の違いと、生活扶助には個人単位の費用と世帯単位の費用がある、という二点をまず押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1生活扶助の第1類の経費は,世帯共通の費用とされている。:生活扶助の第1類は、飲食物費や被服費など個人単位でかかる経費です。光熱水費などの世帯共通の費用は第2類に当たり、記述は第1類と第2類を取り違えています。
- 3介護扶助には,介護保険の保険料が含まれる。:介護保険の第1号被保険者としての保険料は、介護扶助ではなく生活扶助の介護保険料加算で手当てされます。介護扶助は介護サービスそのものを現物で給付するものです。
- 4医療扶助によって,入院中の被保護者に対して入院患者日用品費が支給される。:入院中の被保護者の身の回り品などにかかる入院患者日用品費は、生活扶助から支給されます。医療扶助は診察や薬剤など医療そのものを給付するものです。
- 5出産扶助は,原則として現物給付によって行われる。:出産扶助は、分娩の介助や衛生材料などの費用を原則として金銭で給付します。現物で給付するのが原則とされているのは医療扶助と介護扶助です。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題65。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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