第27回 問題29
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,精神保健福祉士が面接で用いる「感情の反映」の説明として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1クライエントの表現をそのまま繰り返す。
- 2クライエントの話に込められている気持ちを言語化する。
- 3クライエントが話したことをまとめてフィードバックする。
- 4クライエントの感情を尊重し認める。
- 5クライエントの思いと行動のずれを明らかにする。
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✓ これが正解2クライエントの話に込められている気持ちを言語化する。
解説
感情の反映は、話に込められた気持ちを言葉にして返す技法です。
この問は、面接で使われる応答の技法の名前と中身を、正しく結び付けられるかを問うものです。
感情の反映は、クライエントが話す内容の奥にある気持ちを、援助者が受け止めて言葉にし、返す技法です。たとえば、出来事を淡々と話している人に対して、悔しい思いをされたのですね、と気持ちを言語化して伝えます。クライエントは、自分の気持ちが理解されたと感じると同時に、自分でもはっきりしていなかった感情に気付くことができます。正解の、話に込められている気持ちを言語化するという記述が、この技法の説明です。
ほかの肢は、別の面接技法の説明です。表現をそのまま繰り返すのは繰り返し、話をまとめてフィードバックするのは要約、感情を尊重し認めるのは受容の姿勢、思いと行動のずれを明らかにするのは直面化と呼ばれます。これらはいずれも大切な技法ですが、感情を言語化して返すという点で感情の反映とは区別されます。
見分け方は、援助者が返しているものが、言葉そのものか、話の要点か、気持ちか、矛盾かを確かめることです。気持ちを言葉にして返していれば感情の反映です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1クライエントの表現をそのまま繰り返す。:クライエントの言葉をそのまま返すのは、繰り返しと呼ばれる技法です。話をよく聴いていることを伝える働きがありますが、気持ちを言語化する感情の反映とは異なります。
- 3クライエントが話したことをまとめてフィードバックする。:話した内容をまとめて返すのは、要約と呼ばれる技法です。話の流れや要点を整理する働きがあり、話の奥にある気持ちを言葉にする技法とは区別されます。
- 4クライエントの感情を尊重し認める。:クライエントの感情をそのまま尊重し認めるのは、受容の姿勢の説明です。感情の反映は、さらにその気持ちを援助者が言葉にして返す点に特徴があります。
- 5クライエントの思いと行動のずれを明らかにする。:言っていることとしていることの食い違いを示すのは、直面化と呼ばれる技法です。クライエントが自分の矛盾に気付くよう働きかけるもので、感情の反映とは目的が違います。
出典:第27回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題29。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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