第26回 問題43
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
次の記述のうち,社会リハビリテーションにおけるアセスメントとして,正しいものを1つ選びなさい。
- 1地域移行に向けた外泊訓練の効果について検証する。
- 2利用可能な福祉サービス事業所の状況を把握する。
- 3一人暮らしに向けた支援体制をつくる。
- 4新たなニーズが生じた際に支援できるよう地域のネットワークを確認する。
- 5精神障害者保健福祉手帳取得で活用できるサービスの拡充を検討する。
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✓ これが正解2利用可能な福祉サービス事業所の状況を把握する。
解説
アセスメントは、使える事業所などの状況を把握する段階です。
社会リハビリテーションは、障害のある人が地域で自分らしく暮らすための力を高め、環境を整える取り組みです。支援はおおむね、アセスメント(情報を集めて状況を見立てる)、計画、実施(介入)、モニタリング・評価、終結とその後のフォローという流れで進みます。この問は、記述がどの段階の仕事かを見分ける問です。
アセスメントでは、本人の希望や生活の力に加えて、本人を取り巻く環境、つまり地域にどのような社会資源があり、実際に使えるのかを調べます。利用可能な福祉サービス事業所の状況を把握することは、まさにこの情報収集と見立ての作業にあたります。
他の記述は別の段階に属します。外泊訓練の効果を検証するのは、支援を実施した後のモニタリング・評価です。一人暮らしに向けた支援体制をつくるのは、計画に沿って支援を実施する段階です。新たなニーズに備えて地域のネットワークを確認するのは、支援を一区切りした後の見守りの準備にあたります。手帳の取得で使えるサービスを増やそうと検討するのは、社会資源の開発や制度への働きかけです。
見分け方として、まだ何も手を加えず、現状を知るための作業がアセスメントだと押さえておくと、似た記述が並んでも迷いにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1地域移行に向けた外泊訓練の効果について検証する。:外泊訓練をすでに行い、その効果を確かめるのは、支援を実施した後の評価の段階です。現状を知るための情報集めとは時期も目的も異なります。
- 3一人暮らしに向けた支援体制をつくる。:一人暮らしのための支援体制を整えるのは、立てた計画を実行に移す段階の働きです。体制づくりの前に、何が使えるかを調べる作業が先に来ます。
- 4新たなニーズが生じた際に支援できるよう地域のネットワークを確認する。:今後新たなニーズが出たときに備えて地域のつながりを確かめるのは、支援を一区切りした後の見守りに向けた準備です。初めの見立てとは位置づけが違います。
- 5精神障害者保健福祉手帳取得で活用できるサービスの拡充を検討する。:サービスの拡充を考えるのは、足りないものを新たにつくり出したり、行政に求めたりする取り組みです。いま何があるかを調べて見立てる段階とは、目指すところが違います。
出典:第26回 精神保健福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題43。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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