平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問8
システム構成要素
フェールセーフに関する問題
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
- ア乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾電池が装填できないようにする。
- イ交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
- ウネットワークカードのコントローラを二重化しておき,故障したコントローラの方を切り離しても運用できるようにする。
- エハードディスクにRAID1を採用して,MTBFで示される信頼性が向上するようにする。
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✓ これが正解イ交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
解説
故障時に信号を赤にして安全側に倒すのがフェールセーフです。
フェールセーフは、故障が起きたときにシステムを安全な側の状態に移して、被害が広がらないようにする設計の考え方です。交通管制システムが故障したときに信号機を赤にすれば、どの車も止まるので、衝突のような危険な事態を避けられます。機能を続けることより、安全を優先して止める方向に倒すのが特徴です。似た考え方に、誤った操作をさせないフールプルーフと、構成要素を多重にして動き続けるフォールトトレラントがあり、見分けるときは、故障時に安全側に止める、誤操作を防ぐ、止めずに続ける、のどれに当たるかで区別します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア乾電池のプラスとマイナスを逆にすると,乾…:乾電池を逆向きに入れられない形にするのは、利用者が誤った操作をしても事故にならないようにする工夫で、フールプルーフの例です。故障が起きたときの振る舞いを決める設計ではありません。
- ウネットワークカードのコントローラを二重化…:コントローラを二重化して、故障した側を切り離しても運用を続けられるようにするのは、止めずに機能を保つための冗長化です。安全な状態に移して止めるという発想とは向きが違い、フォールトトレラントの考え方に当たります。
- エハードディスクにRAID1を採用して,M…:RAID1 はディスクを二重にして同じデータを書き込み、片方が壊れても動き続けられるようにする方式です。冗長化によって信頼性を上げる工夫であり、故障時に安全な側の状態へ移す設計とは別の考え方です。
この問題の用語
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- フォールトトレラント一部が壊れても、全体としては動き続けられるようにする設計です。冗長な構成を組み込み、切り替えて運転を続けます。
- ハードディスク磁気で記録する、代表的な記憶装置のことをいいます。回転する円盤に読み書きするので、容量あたりの値段が安い反面、衝撃に弱いです。
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問23(MTBF)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問23:フォールトトレランスに関する記述(フェールセーフ)
- 平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問18:仮想化に関する問題(ハードディスク)
- 平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問20:キャパシティプランニングの問題(フォールトトレラント)
- 平成22年度 秋期 午前Ⅱ 問20:フェールソフトの説明(フールプルーフ)
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