第60回 午後 問96
臨床医学
自殺危険率の高いうつ病患者の特徴でないのはどれか。
- 1女 性
- 2精神科入院歴
- 3自殺企図の既往
- 4不安障害の合併
- 5薬物依存の合併
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✓ これが正解1女 性
解説
自殺の危険が高いうつ病患者の特徴として、女性は当てはまりません。
うつ病の患者では、自殺の危険をどれだけ抱えているかを見立てることが、治療とケアでとても大切です。自殺の危険を高める因子として、これまでの自殺企図、精神科への入院歴、不安障害やアルコール・薬物の問題の合併、孤立、喪失体験などが知られています。この問いは、その中に当てはまらないものを選びます。
性別では、自殺を図る行動は女性に多くみられる一方で、自殺で亡くなる割合(自殺の既遂)は男性の方が高いとされています。そのため、自殺の危険率の高い特徴として挙げられるのは男性の側で、女性は当てはまりません。したがって、特徴でないのは女性です。
ほかの選択肢は、いずれも自殺の危険を高める因子です。自殺企図の既往は最も強い予測因子の一つで、精神科の入院歴、不安障害の合併、薬物依存の合併も危険を高めます。
自殺の危険の評価では、過去の自殺企図を最も重く見て、合併する精神の問題や孤立も合わせて確かめる、と押さえておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2精神科入院歴:精神科への入院歴があることは、うつ病の症状がそれだけ重かったことを示し、退院後の時期も含めて自殺の危険を高める因子とされます。特徴でないとは言えません。
- 3自殺企図の既往:過去に自殺を図ったことがあるという既往は、将来の自殺を予測する最も強い因子の一つです。危険の評価で最も重く見る項目なので、特徴に当てはまります。
- 4不安障害の合併:不安障害を合併していると、強い不安や焦りが加わって苦痛が増し、衝動的な行動につながりやすくなります。うつ病で自殺の危険を高める因子に当てはまります。
- 5薬物依存の合併:アルコールや薬物の依存を合併していると、判断力が落ちて衝動的な行動が起こりやすくなり、自殺の危険が高まります。危険を高める因子に当てはまります。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問96(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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