第60回 午後 問89
臨床医学
女性に有病率の高い疾患はどれか。
- 1関節リウマチ
- 2強直性脊椎炎
- 3大腿骨頭すべり症
- 4特発性大腿骨頭壊死
- 5腰椎椎間板ヘルニア
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✓ これが正解1関節リウマチ
解説
関節リウマチは、女性に有病率の高い疾患です。
病気の中には、男性と女性でかかりやすさに差があるものがあります。性差は、ホルモンや免疫の違い、生活の様式などに関係するとされ、病気を見分けるときの大切な手がかりになります。
関節リウマチは、免疫の異常によって関節の内側を覆う滑膜に炎症が続き、関節が腫れて痛み、やがて関節が壊れていく病気です。女性に多く、30〜50歳代での発症が多いとされます。膠原病の多くと同じく、女性に多い自己免疫性の病気の代表です。したがって、女性に有病率の高い疾患は関節リウマチです。
ほかの病気は男性の方に多くみられます。強直性脊椎炎は若い男性に多い脊椎の炎症性の病気です。大腿骨頭すべり症は思春期の肥満傾向の男子に多くみられます。特発性大腿骨頭壊死は男性に多く、ステロイドやアルコールとの関連が知られています。腰椎椎間板ヘルニアも男性に多い傾向があります。
関節リウマチと膠原病は女性に多く、強直性脊椎炎や大腿骨頭すべり症は男性に多い、と対にして覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2強直性脊椎炎:強直性脊椎炎は、仙腸関節や脊椎に炎症が起こり、背骨が徐々に固まっていく病気です。10〜30歳代の若い男性に多く発症するとされ、女性に多い病気ではありません。
- 3大腿骨頭すべり症:大腿骨頭すべり症は、成長期に大腿骨の骨端線で骨頭が後ろへずれる病気です。思春期の、とくに肥満傾向の男子に多くみられ、女性に多い病気ではありません。
- 4特発性大腿骨頭壊死:特発性大腿骨頭壊死は、大腿骨頭への血流が途絶えて骨が壊死する病気で、ステロイドの使用や多量の飲酒と関連します。男性に多くみられる病気です。
- 5腰椎椎間板ヘルニア:腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が飛び出して神経根を圧迫する病気です。20〜40歳代の働く世代に多く、男性に多い傾向があるとされます。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問89(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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