過去問解きまくり研究所 ホーム

第60回 午後 問72

運動学

努力性呼気に関する問題

努力性呼気時に働く筋で誤っているのはどれか。

答えと解説を見る

✓ これが正解3外肋間筋

解説

外肋間筋は吸気筋で、努力性呼気には働きません。

安静時の呼気は、吸気でふくらんだ肺と胸郭が元に戻る力で受動的に行われ、筋はほとんど働きません。速く強く吐き出す努力性呼気では、胸郭を引き下げる筋や腹圧を高める筋が働きます。吸気筋か呼気筋かを、肋骨を引き上げるか引き下げるかで判断するのが基本です。

外肋間筋は、肋骨の間を後ろ上から前下へ斜めに走り、縮むと肋骨を引き上げて胸郭を広げます。これは吸気の働きなので、努力性呼気に働く筋ではありません。したがって、誤っているのは外肋間筋です。

他の筋は努力性呼気に働きます。腹直筋と内腹斜筋は腹圧を高めて横隔膜を押し上げ、肋骨を引き下げます。内肋間筋の後部(骨間部)と肋下筋は肋骨を引き下げて胸郭を狭めます。

肋骨を引き上げる外肋間筋は吸気、引き下げる内肋間筋(骨間部)・肋下筋・腹筋群は呼気、と動きの向きで覚えておくと、呼吸筋の問題で迷いません。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問72(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)