第60回 午前 問95
運動学
運動学に関する問題
高齢者の歩行の特徴で正しいのはどれか。
- 1歩隔の減少
- 2歩幅の減少
- 3歩行率の増加
- 4遊脚期の延長
- 5両脚支持期の短縮
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✓ これが正解2歩幅の減少
解説
高齢者の歩行では歩幅が減少し、歩行速度が遅くなります。
高齢者の歩行は、筋力やバランス能力の低下、関節の動きの減少などを背景に、安定性を重視した歩き方に変わります。代表的な変化が歩幅の減少で、1歩の幅が小さくなることで歩行速度も遅くなります。また、転倒を防ぐために左右の足の間隔(歩隔)を広げ、両足が床に着いている両脚支持期を長くして、体を安定させようとします。
残りの記述は、この安定を求める変化の向きを逆にとらえたもので、歩隔、歩行率、遊脚期、両脚支持期のいずれも、実際の高齢者の歩き方とは合いません。
したがって、高齢者の歩行の特徴で正しいのは歩幅の減少です。高齢者の歩行は小さく広く慎重に、つまり歩幅は小さく、歩隔は広く、両脚支持期は長く、と覚えておくと誤答を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1歩隔の減少:高齢者は左右のバランスを保ちにくくなるため、足を左右に広げて支持基底面を大きくしようとします。歩隔は減少ではなく増加するのが特徴です。
- 3歩行率の増加:歩行率は1分間あたりの歩数です。高齢者では歩幅の減少が目立つ一方、歩数を増やして速度を補う変化ははっきりせず、増加を特徴とはいえません。
- 4遊脚期の延長:片脚で体を支える力やバランスが低下するため、高齢者では片脚になる時間が短くなります。遊脚期は延長するのではなく短縮する傾向にあります。
- 5両脚支持期の短縮:高齢者は両足で体を支えて安定を得ようとするため、両足が床に着いている時間は長くなります。両脚支持期が短縮するという記述は逆です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問95(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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