第60回 午前 問79
臨床医学
臨床医学に関する問題
「明日朝9時に会議に出席する」と決めた。翌朝になると会議の予定が思い出せるのはどれか。
- 1意味記憶
- 2作動記憶
- 3展望記憶
- 4手続き記憶
- 5エピソード記憶
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✓ これが正解3展望記憶
解説
将来の予定を適切な時に思い出すのは、展望記憶です。
記憶は、保持する時間や内容によっていくつかの種類に分けられます。展望記憶は、これから先に行う予定や行動を覚えておき、適切な時に思い出して実行するための記憶です。明日の朝9時に会議に出席すると決め、翌朝になってその予定を思い出すのは、まさに展望記憶の働きです。薬を決まった時間に飲む、約束の時間に出かけるといった日常の行動も、展望記憶に支えられています。
残りの記憶は、一般的な知識、作業の途中で一時的に情報を保つ働き、体で覚えた技能、過去の出来事を対象とするもので、未来の予定を思い出す働きとは向きや内容が違います。
したがって、会議の予定を思い出せるのは展望記憶です。過去の出来事はエピソード記憶、これからの予定は展望記憶、と時間の向きで区別しておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1意味記憶:意味記憶は、言葉の意味や歴史の年号のような一般的な知識の記憶で、いつどこで覚えたかとは結び付いていません。自分の予定を思い出す記憶ではありません。
- 2作動記憶:作動記憶は、暗算や会話の最中に、必要な情報を短い間だけ保ちながら処理する記憶です。翌朝まで予定を保ち、思い出す働きとは異なります。
- 4手続き記憶:手続き記憶は、自転車に乗る、楽器を弾くといった、体で覚えた技能や手順の記憶です。言葉で表せる予定を思い出す記憶ではありません。
- 5エピソード記憶:エピソード記憶は、いつどこで何があったかという過去の出来事の記憶です。これから行う予定を覚えておき、その時に思い出す働きとは時間の向きが逆です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問79(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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