第60回 午前 問61
生理学
生理学に関する問題
ATP産生に関わる細胞小器官はどれか。
- 1中心小体
- 2Golgi装置
- 3滑面小胞体
- 4リボソーム
- 5ミトコンドリア
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✓ これが正解5ミトコンドリア
解説
ATPを主に産生する細胞小器官は、ミトコンドリアです。
ATP(アデノシン三リン酸)は、筋の収縮や物質の輸送など、細胞のさまざまな活動に使われるエネルギーの通貨のような物質です。ATPは糖や脂肪酸を分解して作られますが、その大部分は細胞小器官のミトコンドリアで、酸素を使って行われるクエン酸回路と電子伝達系によって作られます。持久的な運動に強い筋線維ほど、ミトコンドリアが多いことが知られています。
残りの細胞小器官は、細胞分裂の準備、たんぱく質の加工と仕分け、脂質の合成やカルシウムの貯蔵、たんぱく質の合成といった別の仕事を受け持っており、ATPを作る主な場ではありません。
したがって、ATP産生に関わる細胞小器官はミトコンドリアです。細胞の発電所はミトコンドリア、たんぱく質の工場はリボソーム、その包装と発送はGolgi装置、と役割をたとえで覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1中心小体:中心小体は、細胞分裂の際に染色体を引き分ける紡錘体の形成に関わる構造です。エネルギー源となるATPを作る働きは持っていません。
- 2Golgi装置:Golgi装置は、小胞体から届いたたんぱく質に糖を付けるなどの加工をし、行き先ごとに仕分けて送り出す器官です。ATPの産生の場ではありません。
- 3滑面小胞体:滑面小胞体は、脂質の合成や解毒に関わり、筋細胞では筋小胞体としてカルシウムイオンをためておく器官です。ATPを作る主な場ではありません。
- 4リボソーム:リボソームは、mRNAの情報に基づいてアミノ酸をつなぎ、たんぱく質を合成する場です。エネルギー物質であるATPを作る器官ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問61(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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