第60回 午前 問58
解剖学
解剖学に関する問題
動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。
- 1内頸動脈 ―― 鎖骨内側1/3
- 2上腕動脈 ―― 上腕二頭筋腱内側
- 3橈骨動脈 ―― 橈側手根屈筋腱外側
- 4大腿動脈 ―― 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ中点
- 5足背動脈 ―― 長母指伸筋腱外側
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✓ これが正解1内頸動脈 ―― 鎖骨内側1/3
解説
内頸動脈は鎖骨では触れず、頸部で触れるのは総頸動脈です。
動脈の触診部位は、動脈が皮膚の近くを通り、下に骨などの硬い面がある場所が選ばれます。頸部で脈を触れるのは総頸動脈で、甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋の前縁に指を当てて触れます。内頸動脈は総頸動脈から分かれて頭蓋の中へ入る動脈で、鎖骨の内側1/3で触れることはできません。鎖骨の近くで触れられるのは、鎖骨の上のくぼみで触れる鎖骨下動脈です。
残りの4つの組合せは、いずれも教科書どおりの触診部位で、腱や骨の目印との位置関係も正しく書かれています。上腕動脈は血圧測定で聴診器を当てる場所、橈骨動脈は脈拍を測る代表的な場所としてもなじみがあります。
したがって、誤っている組合せは内頸動脈と鎖骨内側1/3です。頸で触れるのは総頸動脈、と名前を正確に覚え、触診部位は腱や骨の目印とセットで整理しておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2上腕動脈 ―― 上腕二頭筋腱内側:上腕動脈は肘窩で上腕二頭筋腱のすぐ内側を通り、ここで脈を触れることができます。組合せは正しいので、誤っているものを選ぶこの問いの答えにはなりません。
- 3橈骨動脈 ―― 橈側手根屈筋腱外側:橈骨動脈は手首の母指側で、橈側手根屈筋腱の外側(橈側)に触れます。組合せは正しいため、誤りを選ぶこの問いの答えにはなりません。
- 4大腿動脈 ―― 上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ中点:大腿動脈は鼠径靱帯の下で、上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ線の中点付近に触れます。組合せは正しいので、誤りを選ぶ問いの答えではありません。
- 5足背動脈 ―― 長母指伸筋腱外側:足背動脈は足の甲で、長母指伸筋腱のすぐ外側に触れます。末梢の血流を確かめる部位として使われ、組合せは正しいため答えにはなりません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問58(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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