第59回 午前 問58
解剖学
呼吸器で正しいのはどれか。
- 1気管支は下気道に含まれる。
- 2輪状軟骨は弾性軟骨である。
- 3気管の長さは約20 cmである。
- 4咽頭の下端はC8の位置にある。
- 5気管の延長線に対する分岐角度は左気管支より右気管支の方が大きい。
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✓ これが正解1気管支は下気道に含まれる。
解説
気道は喉頭までが上気道で、気管と気管支は下気道に含まれます。
気道は、空気の通り道を上と下に分けて呼びます。鼻腔、咽頭、喉頭までを上気道、それより先の気管、気管支、細気管支を下気道といいます。境目は喉頭と気管の間です。気管は喉頭の下に続き、胸の中で左右の主気管支に分かれ、さらに細かく枝分かれして肺胞へつながります。
気管支は気管から分かれた先の部分なので、下気道に含まれます。この記述が正しいものです。
ほかの記述は、軟骨の種類、気管の長さ、咽頭の下の端の位置、左右の気管支の分かれる角度のどれかが誤っています。輪状軟骨は硝子軟骨で、気管の長さは10cmほど、咽頭の下の端は第6頸椎の高さです。右の主気管支は、左に比べて太く短く、気管の延長線に対する角度が小さい、つまりより垂直に近く下りています。そのため、誤って吸い込んだ物は右の気管支に入りやすくなります。覚え方は、上気道と下気道の境は喉頭の下、異物は右へ、と覚えておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2輪状軟骨は弾性軟骨である。:輪状軟骨は、喉頭の土台となる輪の形をした軟骨で、硝子軟骨でできています。弾性軟骨でできているのは、喉頭蓋などの軟骨です。
- 3気管の長さは約20 cmである。:成人の気管の長さは約10〜12cmほどで、20cmよりかなり短いものです。喉頭の下から胸の中の気管分岐部までの長さにあたります。
- 4咽頭の下端はC8の位置にある。:咽頭の下の端は、第6頸椎の高さで食道に続きます。頸椎は第7までしかなく、C8という椎骨はないので、この位置の記述は誤りです。
- 5気管の延長線に対する分岐角度は左気管支より右気管支の方が大きい。:気管の延長線に対する分岐角度は、右の主気管支の方が小さく、より垂直に近く下ります。左の方が角度が大きいので、記述は左右が逆になっています。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問58(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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