第58回 午後 問53
解剖学
眼球運動に関わる脳神経として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1視神経
- 2外転神経
- 3滑車神経
- 4顔面神経
- 5三叉神経
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✓ これが正解2外転神経
✓ これが正解3滑車神経
解説
眼球を動かす脳神経は動眼・滑車・外転神経で、肢では外転と滑車です。
眼球を動かす外眼筋は6つあり、それを支配する脳神経は3つです。動眼神経(第Ⅲ脳神経)が上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋を、滑車神経(第Ⅳ脳神経)が上斜筋を、外転神経(第Ⅵ脳神経)が外側直筋を支配します。
したがって肢の中では外転神経と滑車神経が正解です。外転神経が麻痺すると眼球を外側へ向けられず、物が二重に見えます。滑車神経が麻痺すると眼球を内下方へ向けにくくなり、階段を下りるときに見えにくさを感じやすくなります。
視神経は網膜からの視覚の情報を脳へ伝える感覚の神経で、眼を動かす働きはありません。顔面神経は表情筋を動かし、まぶたを閉じる眼輪筋も支配しますが、眼球そのものは動かしません。三叉神経は顔の感覚と咀嚼筋の運動を担います。外眼筋の支配は、上斜筋は滑車、外側直筋は外転、残りはすべて動眼、と例外の2つから覚えると確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1視神経:視神経は網膜で受けた光の情報を脳へ送る感覚の神経です。外眼筋を支配していないので、眼球の運動には関わりません。
- 4顔面神経:顔の表情をつくる筋の運動を担う神経で、麻痺すると目をしっかり閉じられなくなります。ただし目玉を上下左右に向ける6つの筋には分布していないので、当てはまりません。
- 5三叉神経:三叉神経は顔面の皮膚や角膜の感覚と、かむための咀嚼筋の運動を担う神経です。外眼筋の支配はなく、眼球運動の神経ではありません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問53(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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