第58回 午後 問52
解剖学
前骨間神経に支配される筋
前骨間神経に支配される筋はどれか。
- 1短母指伸筋
- 2長母指屈筋
- 3長母指伸筋
- 4尺側手根屈筋
- 5長母指外転筋
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✓ これが正解2長母指屈筋
解説
前骨間神経は正中神経の枝で、長母指屈筋を支配します。
前骨間神経は、正中神経が前腕で分かれた運動の枝で、前腕の深い層にある屈筋を支配します。支配する筋は、長母指屈筋、深指屈筋の示指と中指へ向かう部分、方形回内筋です。
したがって、母指のIP関節を曲げる長母指屈筋が正解です。前骨間神経が麻痺すると、母指のIP関節と示指のDIP関節が曲がらなくなり、母指と示指で丸い輪を作れず、つまんだ形が涙のしずくのようになる涙滴徴候がみられます。
短母指伸筋、長母指伸筋、長母指外転筋は、前腕の背側にあって母指を伸ばしたり外へ開いたりする筋で、橈骨神経の枝である後骨間神経が支配します。尺側手根屈筋は前腕の尺側にある手首の屈筋で、尺骨神経の支配です。前骨間は前の深い屈筋、後骨間は後ろの伸筋、と前後で対にして覚えると整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1短母指伸筋:母指の付け根の関節をまっすぐにする筋で、手首の背面で嗅ぎたばこ窩の縁をつくります。神経は前腕の後ろ側を走る枝から受けており、正中神経の系統ではありません。
- 3長母指伸筋:長母指伸筋は母指のIP関節を伸ばす筋で、前腕の背側にあります。正中神経系ではなく、橈骨神経の後骨間神経が支配しています。
- 4尺側手根屈筋:尺側手根屈筋は手関節を曲げながら小指側へ傾ける筋です。正中神経ではなく尺骨神経に支配されます。
- 5長母指外転筋:長母指外転筋は母指を手のひらの面で外へ開く筋で、前腕の背側に位置します。後骨間神経に支配され、前骨間神経の筋ではありません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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