第59回 午後 問53
解剖学
滑車神経が支配する外眼筋
滑車神経が支配する外眼筋はどれか。
- 1下斜筋
- 2下直筋
- 3上斜筋
- 4上直筋
- 5外側直筋
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✓ これが正解3上斜筋
解説
滑車神経が支配する外眼筋は上斜筋だけです。
眼球を動かす外眼筋は6つあり、3つの脳神経が分担して支配しています。滑車神経(第Ⅳ脳神経)が支配するのは上斜筋だけです。上斜筋の腱は、眼窩の内側上方にある滑車という線維性の輪を通って向きを変えてから眼球に付きます。上斜筋は眼球を内方へ回旋させ、内側を向いた位置では眼球を下へ向ける働きをします。
外転神経(第Ⅵ脳神経)は外側直筋だけを支配し、残りの下斜筋、下直筋、上直筋、内側直筋は動眼神経(第Ⅲ脳神経)が支配します。ほかの肢は、いずれも動眼神経か外転神経の支配を受ける筋です。
外眼筋の支配は、上斜筋は滑車神経(SO4)、外側直筋は外転神経(LR6)、残りはすべて動眼神経(3)、とまとめて覚えておくと確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1下斜筋:下斜筋は眼球を外方へ回旋させ、内側を向いた位置で上へ向ける筋で、動眼神経の下枝が支配しています。滑車を通る腱をもつ筋ではなく、滑車神経の支配ではありません。
- 2下直筋:下直筋は眼球を主に下へ向ける筋で、動眼神経の下枝の支配を受けます。同じく下へ向ける働きのある上斜筋とは支配する神経が異なり、滑車神経には支配されません。
- 4上直筋:上直筋は眼球を主に上へ向ける筋で、動眼神経の上枝が支配しています。名前に上が付く筋でも、滑車神経が支配するのは斜めに走る上斜筋の方であり、上直筋ではありません。
- 5外側直筋:外側直筋は眼球を外側へ向ける筋で、外転神経だけに支配されています。外転神経が障害されると眼球が内側へ寄りますが、滑車神経とは関係のない筋です。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問53(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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