第60回 午前 問53
解剖学
解剖学に関する問題
運動神経線維のみの脳神経はどれか。
- 1動眼神経
- 2三叉神経
- 3顔面神経
- 4舌咽神経
- 5副神経
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✓ これが正解5副神経
解説
運動神経線維だけからなる脳神経は、副神経です。
12対の脳神経は、含まれる線維の種類によって、感覚性のもの、運動性のもの、運動と感覚の両方を含む混合性のものに分けられ、さらに自律神経(副交感神経)の線維を含むものがあります。副神経は、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動性の神経で、運動神経線維だけからなる脳神経として扱われます。
ほかの4つは、運動線維に加えて感覚の線維や副交感神経の線維をあわせ持っています。動眼神経は眼を動かす神経として知られますが、瞳孔に関わる副交感神経の線維も含む点に注意が必要です。
したがって、運動神経線維のみの脳神経は副神経です。運動性だけの脳神経は滑車神経・外転神経・副神経・舌下神経、動眼神経は副交感神経の線維を含む、と区別して覚えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1動眼神経:動眼神経は眼球を動かす筋を支配しますが、瞳孔を縮める瞳孔括約筋や水晶体の厚さを調節する毛様体筋へ向かう副交感神経の線維も含みます。
- 2三叉神経:三叉神経は、顔面の皮膚や口腔の感覚を伝える感覚線維が大部分を占め、咀嚼筋を動かす運動線維もあわせ持つ混合神経です。
- 3顔面神経:顔面神経は、表情筋を動かす運動線維のほか、舌の前方の味覚を伝える線維や、涙腺・顎下腺などへの副交感神経の線維を含む混合神経です。
- 4舌咽神経:舌咽神経は、咽頭の筋への運動線維、舌の後方の味覚と咽頭の感覚を伝える線維、耳下腺への副交感神経の線維を含む混合神経です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問53(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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