平成26年度 春期 午前Ⅱ 問9
プロジェクトの時間
クリティカルチェーン法の問題
プロジェクトのスケジュールを管理するときに使用する“クリティカルチェーン法”の特徴はどれか。
- アクリティカルパス上の作業に生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
- イクリティカルパス上の作業に要員を追加投入する。
- ウクリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
- エクリティカルパスを守るために,フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。
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✓ これが正解エクリティカルパスを守るために,フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。
解説
フィーディングバッファと所要期間バッファで全体の期間を守ります。
クリティカルチェーン法は、個々の作業の見積りに含まれていた余裕を切り出し、まとめてバッファとして管理するスケジュールの手法です。作業の依存関係だけでなく資源の競合も考えて最長の経路を求め、その経路を守るために二種類のバッファを置きます。一つは、主経路に合流する経路の末尾に置き、合流側の遅れが主経路へ及ぶのを防ぐフィーディングバッファです。もう一つは、主経路の最後に置いて全体の完了日を守る所要期間バッファで、プロジェクトバッファとも呼ばれます。正解の記述は、この二つのバッファを設ける点を挙げています。余裕を個々の作業から取り上げ、合流点と末尾にまとめて置く、と置き場所で覚えると、ほかの短縮策と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アクリティカルパス上の作業に生産性を向上さ…:開発ツールを導入して生産性を上げるのは、作業そのものを速く進めるための一般的な改善策です。余裕をバッファとしてまとめて管理するという、クリティカルチェーン法に特有の考え方は含まれていません。
- イクリティカルパス上の作業に要員を追加投入…:クリティカルパス上の作業に要員を追加投入するのは、費用をかけて資源を足し、期間を縮めるクラッシングの考え方です。スケジュールの余裕をどう置くかを扱うクリティカルチェーン法の特徴ではありません。
- ウクリティカルパス上の先行作業が終了する前…:先行作業の終了を待たずに後続作業に着手して並行させるのは、本来は順に行う作業を重ねて期間を縮める方法です。作業の順序を変える短縮策であり、バッファを置いてスケジュールを守る手法とは別物です。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- スケジュール作業の順序と日程を決めた計画のことをいいます。作業の前後関係から日程を組み立てるには、PERTが向いています。
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クラッシングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ファストトラッキングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クリティカルチェーン法の問題(クリティカルパス)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問9:アローダイアグラムに関する問題(クリティカルパス)
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