平成25年度 春期 午前Ⅱ 問2
プロジェクトのコスト
生産性に関する問題
あるソフトウェア開発部門では,開発工数 E(人月)と開発規模 L(キロ行)との関係が,E=5.2L^0.98 で表される。L=10 としたときの生産性(キロ行/人月)は,およそ幾らか。
- ア0.2
- イ0.5
- ウ1.9
- エ5.2
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✓ これが正解ア0.2
解説
工数は約49.7人月なので、生産性は10÷49.7で約0.2です。
生産性は、開発規模を開発工数で割った値、つまり1人月あたり何キロ行を作れるかで表します。まず式に L=10 を入れて工数を出します。10の0.98乗は約9.55なので、E=5.2×9.55≒49.7人月です。生産性は 10÷49.7≒0.20 キロ行/人月となり、およそ0.2です。指数の0.98が1よりわずかに小さいので、工数は規模のおよそ5倍になり、生産性は1を5で割ったあたりに収まると見当を付けられます。単位がキロ行/人月なので、規模を工数で割る向きを取り違えないことが見分けの軸です。生産性は作った量をかけた工数で割るもの、と単位の分子と分母から組み立てると向きを間違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ0.5:係数の5.2を規模の10で割ると0.52になり、この値が出てきます。5.2は工数の式の係数であって工数そのものではなく、L=10 を式に入れて工数を求める手順が抜けています。工数を出してから、規模をその工数で割ります。
- ウ1.9:規模の10を係数の5.2で割ると約1.92になり、この値が出てきます。式のうち L^0.98 の部分を掛けずに工数を5.2人月とみなした計算です。L=10 のときの工数は約49.7人月なので、生産性は1を下回ります。
- エ5.2:式の係数の5.2をそのまま答えた値です。係数は規模から工数を求めるための倍率であり、問われているキロ行/人月の生産性ではありません。生産性を出すには、工数を求めたうえで規模をそれで割る必要があります。
この問題の用語
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:平成25年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2
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