平成23年度 特別 午前Ⅱ 問14
プロジェクトのリスク
リスク対応戦略の適用に関する記述
PMBOKのリスクマネジメントにおけるリスク対応戦略の適用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア強化は,マイナスのリスクに対して使用される戦略である。
- イ共有は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
- ウ受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
- エ転嫁は,プラスのリスクに対して使用される戦略である。
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✓ これが正解ウ受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
解説
受容は、プラスとマイナスのどちらのリスクにも使われる戦略です。
見分ける軸は、各戦略がマイナスのリスク(脅威)向けか、プラスのリスク(好機)向けか、両方に使えるかです。PMBOK のリスク対応戦略では、脅威に対しては回避、転嫁、軽減を、好機に対しては活用、共有、強化を使います。受容は、積極的な手を打たずにリスクをそのまま受け入れる戦略で、脅威にも好機にも用います。脅威なら発生したときに対処し、好機なら実現したときに恩恵を受け取る、という形で両方に当てはまります。脅威向けと好機向けの三つずつを対にして覚え、どちらにも入らない受容を別枠に置くと、入れ替えた記述を見抜けます。対にすると、回避と活用、転嫁と共有、軽減と強化が向かい合います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア強化は,マイナスのリスクに対して使用され…:強化は、好機が起こる確率や好影響を大きくする戦略で、プラスのリスクに使います。マイナスのリスクで起こりやすさや影響を小さくする側の戦略は軽減なので、向きが逆です。
- イ共有は,プラスのリスクとマイナスのリスク…:共有は、好機を生かす力を持つ第三者と組んで、好機を取り込む戦略です。プラスのリスク向けの戦略であり、マイナスのリスクにも使うとする記述は誤りです。
- エ転嫁は,プラスのリスクに対して使用される…:転嫁は、脅威による影響や対応の責任を、保険や契約によって第三者に移す戦略です。マイナスのリスク向けの戦略であり、プラスのリスクに使うものではありません。
この問題の用語
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問11:EMVに関する問題(リスクマネジメント)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問5:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問14:定性的リスク分析で実施すること(リスクマネジメント)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問12:定性的リスク分析で使用されるもの(リスクマネジメント)
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