平成30年度 春期 午前Ⅱ 問10
プロジェクトのリスク
リスク対応戦略に関する記述
PMBOKガイド 第5版のプロジェクト・リスク・マネジメントにおけるリスク対応戦略に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア強化は,マイナスのリスクに対して使用される戦略である。
- イ共有は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
- ウ受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
- エ転嫁は,プラスのリスクに対して使用される戦略である。
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✓ これが正解ウ受容は,プラスのリスクとマイナスのリスクのどちらにも使用される戦略である。
解説
受容は、プラスとマイナスのどちらのリスクにも使う戦略です。
PMBOKガイド 第5版では、リスク対応戦略を、マイナスのリスク(脅威)向けとプラスのリスク(好機)向けに分けて示しています。脅威に対しては回避、転嫁、軽減、受容を、好機に対しては活用、共有、強化、受容を挙げています。見分ける軸は、それぞれの戦略がどちらの一覧に載っているかです。受容は、積極的な手を打たずにリスクをそのまま受け入れる戦略で、両方の一覧に共通して載っている唯一のものです。そのため、どちらのリスクにも使われるという記述が適切です。脅威側は避ける・移す・減らす、好機側は生かす・分け合う・高める、と対にして覚えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア強化は,マイナスのリスクに対して使用され…:強化は、好機が起きる確率や好ましい影響を高めるための戦略で、プラスのリスクに使います。マイナスのリスクに対して影響を小さくする側の戦略は軽減で、向きが逆になっています。
- イ共有は,プラスのリスクとマイナスのリスク…:共有は、好機を最もうまく生かせる第三者と組み、その機会を分け合う戦略で、プラスのリスクに使います。マイナスのリスクを他者に移す戦略は、転嫁という別の名前で扱われます。
- エ転嫁は,プラスのリスクに対して使用される…:転嫁は、脅威による影響と対応の責任を、保険や契約によって第三者へ移す戦略で、マイナスのリスクに使います。プラスのリスクで第三者と組むのは共有のほうです。
この問題の用語
- リスク対応リスクを避ける・減らす・移す・受け入れるといった手立ての中から選んで実行すること。どれを選ぶかは、見積もった大きさと費用を見て決めます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成30年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問11:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問11:EMVに関する問題(リスク対応)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問5:JIS Q 21500の問題(リスク対応)
- 平成28年度 春期 午前Ⅱ 問14:定性的リスク分析で実施すること(リスク対応)
- 平成27年度 春期 午前Ⅱ 問12:定性的リスク分析で使用されるもの(リスク対応)
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