第38回 問題40
生活支援技術
視覚障害者の歩行時の誘導に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1介護福祉職は,利用者の半歩後ろで背中を支えながら歩く。
- 2介護福祉職は,白杖に触れながら歩く。
- 3狭い通路では,介護福祉職は利用者の後ろを歩く。
- 4階段利用時は,介護福祉職は階段の前で声かけして止まる。
- 5介護福祉職は,利用者が握っている上肢を振って歩く。
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✓ これが正解4階段利用時は,介護福祉職は階段の前で声かけして止まる。
解説
階段の手前では、いったん止まって声をかけて知らせます。
視覚障害者の歩行の誘導(手引き歩行)では、介護福祉職が利用者の半歩前に立ち、利用者には介護福祉職の肘の少し上をつかんでもらうのが基本の形です。利用者は、つかんだ腕の動きから、進む方向や速さを感じ取って歩きます。
段差や階段の手前では、いったん止まって、階段であることや上りか下りかを声で伝えます。利用者は止まった合図と声かけで心の準備ができ、足元を確かめてから安全に昇り降りを始められます。階段の前で声かけして止まるという記述が、最も適切です。
後ろから背中を支える、白杖に触れる、狭い通路で後ろを歩く、握られている腕を振るという記述は、介護福祉職が前に立って腕の動きで情報を伝え、白杖は利用者に任せるという手引き歩行の基本と合いません。手引きでは介護福祉職が前、利用者は腕をつかんで半歩後ろ、と位置関係で覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1介護福祉職は,利用者の半歩後ろで背中を支えながら歩く。:手引き歩行では、介護福祉職が利用者の半歩前に立ち、利用者に肘の上あたりをつかんでもらいます。後ろから背中を支えると、利用者は進む方向や段差を前もって知ることができず、不安が大きくなります。
- 2介護福祉職は,白杖に触れながら歩く。:白杖は、利用者が足元の様子を確かめるための大切な道具です。介護福祉職が白杖に触れると利用者の操作を妨げてしまうため、白杖には触れず、腕を貸して誘導します。
- 3狭い通路では,介護福祉職は利用者の後ろを歩く。:狭い通路では、介護福祉職がつかまれている腕を背中側へ回して合図し、利用者に真後ろへ回ってもらって一列で進みます。介護福祉職が前を歩くことで、道筋を安全に示せます。
- 5介護福祉職は,利用者が握っている上肢を振って歩く。:握られている腕を振ると、その動きが利用者に伝わり、進む方向や速さが分からなくなって不安を与えます。腕はなるべく体の横で安定させ、余計な動きを伝えないようにします。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題40。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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