第37回 問題73
介護の基本
次のうち,結核(tuberculosis)の予防対策に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1便座のアルコール消毒
- 2肺炎球菌ワクチンの接種
- 3紫外線を避けた生活
- 4年に1回の胸部X線検査
- 550℃以上の温水によるリネン類の洗濯
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✓ これが正解4年に1回の胸部X線検査
解説
年1回の胸部X線検査で結核を早く見つけることが予防対策になります。
結核は、結核菌が咳やくしゃみで空気中に出て、それを吸い込むことで広がる空気感染の病気です。高齢者では、若い頃に感染した菌が年月を経て発病することもあり、早く見つけて治療し、周りに広げないことが大切です。
感染症法は、社会福祉施設などの施設の長に結核の定期の健康診断を行うよう義務づけており、同法の施行令では、施設に入所している人について、65歳に達する日の属する年度以降、毎年度行うこととしています。職員の定期健康診断にも胸部の検査が含まれます。年に1回の胸部X線検査は、結核を早く見つけるための対策として最も適切です。
便座のアルコール消毒は手や物を介してうつる感染症への対策、肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌による肺炎などの予防です。紫外線を避ける生活は結核の予防とは関係がなく、温水でのリネン類の洗濯は、寝具や衣類を介してうつる感染症への対策として行われるものです。
結核は空気でうつる病気なので、対策は早期発見と、換気やマスクなど空気の経路に向けたもの、と覚えておきます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1便座のアルコール消毒:便座のアルコール消毒は、手や物を介してうつる接触感染への対策です。結核は咳などで空気中に漂う菌を吸い込んでうつるため、この方法では防げません。
- 2肺炎球菌ワクチンの接種:肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などを防ぐためのものです。結核菌には効果がなく、結核の予防対策にはなりません。
- 3紫外線を避けた生活:紫外線を避けることは、結核の感染や発病を防ぐことと結びつきません。結核の予防には、定期的な検査による早期発見や換気などが大切です。
- 550℃以上の温水によるリネン類の洗濯:リネン類を温水で洗う処理は、疥癬など寝具や衣類を介してうつる感染症の対策として行われるものです。空気でうつる結核の予防策としては適切ではありません。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題73。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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