ソフトウェア|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問59
仮想記憶を利用したコンピュータで,主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが頻繁に行われていることが原因で処理性能が低下していることが分かった。この処理性能が低下している原因を除去する対策として,最も適切なものはどれか。ここで,このコンピュータの補助記憶装置は1台だけである。
- 演算能力の高いCPUと交換する。
- 仮想記憶の容量を増やす。
- ✓ これが正解主記憶装置の容量を増やす。
- 補助記憶装置を大きな容量の装置に交換する。
解説
入替えが頻繁に起きるなら、主記憶の容量を増やすのが筋です。
仮想記憶は、主記憶より大きな空間を扱えるようにする仕組みで、いま使っていない部分を補助記憶へ退避させ、必要になったら呼び戻します。この入替えが頻繁に起きると、そのたびに遅い装置との読み書きが挟まるため、処理が前に進まなくなります。この状態をスラッシングといいます。原因は、同時に使いたい量に対して主記憶のほうが足りていないことにあります。ですから取り除く手立ては、主記憶の容量を増やすことです。増やせば、退避させずに置いておける量が増えるので、入替えそのものが減ります。演算する力を上げても、待たされている相手は記憶のほうなので効きません。仮想の空間を広げても、実際に置ける量は変わらないので、むしろ入替えが増えることさえあります。よって最も適切なのは、主記憶装置の容量を増やすことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 演算する力の高いCPUに替えても、待たされている原因は記憶の入替えのほうなので、待ち時間は縮みません。速く計算できるようになっても、必要な部分が届くまでは進めないままです。待っている相手が記憶のほうです。速さの相手が違います。
- 仮想の空間を広げても、実際に置いておける主記憶の量は変わりません。かえって多くの部分を抱え込めるようになる分、入替えがさらに増えることさえあり、向きとしては逆になります。置ける量そのものは増えません。向きが逆になります。
- 補助記憶の装置を容量の大きなものに替えても、退避させる先が広くなるだけです。入替えの回数そのものは減らないので、処理が滞っている原因を取り除くことにはなりません。退避先が広くなるだけです。回数は減りません。
この問題に関係する言葉
- 仮想記憶
- 主記憶
- 補助記憶
- CPU
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問59
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