システム監査|令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問37
内部統制におけるモニタリングの説明として,適切なものはどれか。
- ✓ これが正解内部統制が有効に働いていることを継続的に評価するプロセス
- 内部統制に関わる法令その他の規範の遵守を促進するプロセス
- 内部統制の体制を構築するプロセス
- 内部統制を阻害するリスクを分析するプロセス
解説
内部統制が有効に働いているかを、継続して評価する働きです。
モニタリングは、内部統制がきちんと働き続けているかを、絶えず見て評価していく働きです。仕組みは一度作れば終わりではなく、業務のやり方が変わったり、人が入れ替わったりすると、いつの間にか形だけになってしまいます。そこで、日々の業務の中に組み込んで確かめる見方と、内部監査のように離れた立場から確かめる見方の二つを使います。弱いところが見つかれば、経営者に伝えられ、仕組みを直すきっかけになります。内部統制を作る働きではなく、作ったものが生きているかを見張り続ける働きだ、という点が要です。見張る目がないと、決まりが守られなくなっても誰も気づけません。リスクマネジメントの流れの中でも、この見直しの輪が要になります。上場する会社では報告も要ります。よって最も適切なのは、継続的に評価するプロセスです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 法令やその他の規範を守るよう促す働きは、コンプライアンスにあたります。内部統制を支える柱の一つではありますが、守らせることに重きを置いた働きです。仕組みが実際に動いているかを見て確かめる働きとは、受け持ちが分かれます。
- 体制を構築するのは、仕組みを作り上げる働きです。どんな決まりを置き、誰が承認するかを決める段階にあたります。作られたものが生きているかを見続ける働きは、その後ろに続く別の役目です。作る時と見張る時では、時期が違います。
- 内部統制を阻む危険を洗い出して分析する働きは、リスクへの対応を組み立てる段階のものです。何が起こりうるかを見積もって備えを決める作業であり、備えが実際に機能しているかを後から確かめる作業とは、置かれる順番が前後します。
この問題に関係する言葉
- 内部統制不正やミスを防ぐため、承認や記録、点検といった手続きを業務そのものに組み込んでおく社内の仕組み。整備と運用の最終責任は経営者が負います。
- モニタリング活動が決めたとおり行われているかを継続して監視すること。受け入れると決めたリスクも、監視やレビューの対象から外しません。
- コンプライアンス法令や社会の決まりを守って事業を行うことをいいます。守るための相談窓口を社内に置くなど、体制で支えます。
- リスクマネジメントリスクを見つけて分析し、対応を決めて見直し続ける一連の活動です。組織に合わせて作られることが、原則の一つに挙げられています。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問37
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