システム監査|平成31年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問55
システム監査の業務は,監査計画の立案,監査証拠の入手と評価,監査手続の実施,監査報告書の作成,フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち,適切な対策の実施を指導するプロセスはどれか。
- 監査証拠の入手と評価
- 監査手続の実施
- 監査報告書の作成
- ✓ これが正解フォローアップ
解説
対策の実施を指導するのは、報告の後に来るフォローアップです。
システム監査は、監査計画を立て、証拠を集めて確かめ、手続を実施し、報告書にまとめ、最後に改善を見届けるという順で進みます。報告書を出せば終わり、ではありません。指摘した事柄が実際に直されなければ、点検した意味がないからです。そこで、報告のあとに改めて働きかけて、適切な対策が実施されるよう指導し、直ったかどうかを確かめます。この段をフォローアップと呼びます。設問文が過程を五つ並べているので、知らなければならないのは、どれが指導の段かという一点だけです。指摘を受けた側が、いつまでに何をするかを決めます。監査する側はそれを見届け、必要なら助言をします。ただし、代わりに直してしまっては独立が保てません。指導するところまでが役目になります。どの段も報告より前なら、まだ指導する場面にはなりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 監査証拠の入手と評価は、記録や書類、聞き取りの内容を集めて、それが確かなものかを見定める段です。判断の材料をそろえる作業なので、改善を指導する場面ではありません。集めた証拠が意見の裏付けになります。順序としては前のほうに来ます。
- 監査手続の実施は、あらかじめ決めた進め方に沿って、実際に調べていく段です。確かめた結果はここで積み上がりますが、まだ相手に伝えてもいません。決めた進め方から外れないようにします。伝える前に指導することはできません。
- 監査報告書の作成は、調べて分かったことと意見をまとめて、依頼した相手へ伝える段です。ここで初めて指摘が相手に届きます。届けるところまでが報告で、その後に直させる働きかけが続きます。意見には根拠を添えます。時点で切り分けられます。
この問題に関係する言葉
- フォローアップ監査での指摘に対して行われた改善を、後から確かめることです。報告書を出して終わりにせず、直ったかどうかまで見に行きます。
- 監査計画
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問55
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