ITパスポート 平成21年度 秋期 問1
法務
デファクトスタンダードの意味
デファクトスタンダードの意味として,最も適切なものはどれか。
- ア 工業製品に関して,日本工業規格として定めたもの
- イ 工業や科学技術に関して,国際標準化機構が定めた規格
- ウ 特定の企業やグループなどが採用した仕様が広く利用されるようになり,事実上の業界標準になったもの
- エ 特定の国や地域,企業などに限られた基準ではなく,世界中どこでも適用される規格
答えと解説
✓ これが正解ウ 特定の企業やグループなどが採用した仕様が広く利用されるようになり,事実上の業界標準になったもの
解説
取り決めではなく、広まった結果として標準になったものです。
標準には、どうやってその地位に就いたかで二つの筋道があります。ひとつは、決める場が集まって取り決める筋道で、デジュレスタンダードと呼びます。日本工業規格も、国際標準化機構が定める規格も、こちらの側に立ちます。なお、日本工業規格は 2019 年 7 月に日本産業規格へ名が改められています。もうひとつは、市場で広く使われた結果として標準になる筋道です。ある企業やグループが採った仕様が普及し、事実上の業界標準になる形。これがデファクトスタンダードで、そう述べた肢が正解です。デファクトという言葉が、事実上という意味をそのまま持っています。取り決めが先か、普及が先か。この向きの違いが要点です。広まってから後付けで正式な規格になる例も少なくありません。一方で、良いものが必ず勝つとは限らないところが厄介です。シラバスも、デジュレスタンダードと並べてこの語を挙げています。残る三つは、取り決めの側にある規格や、適用範囲だけを述べた説明です。
ほかの選択肢の解説
- ア 工業製品に関して,日本工業規格として定めたもの:日本工業規格として定めたものという肢です。寸法や品質を国の場で取り決めて公にする規格で、デジュレスタンダードの側に立ちます。取り決めが先に来るので、事実上の標準ではありません。
- イ 工業や科学技術に関して,国際標準化機構が定めた規格:国際標準化機構が定めた規格という肢です。各国の代表が集まり、話し合って取り決めていく形で、これもデジュレスタンダードです。市場で広まった結果として立つ標準とは別物です。
- エ 特定の国や地域,企業などに限られた基準ではなく,世界中どこでも適用される規格:世界中どこでも適用される規格だという肢です。適用の範囲を言っているだけで、どう標準になったかという成り立ちには触れておらず、デファクトの意味を説明していません。
関連用語
- デファクトスタンダード特定の企業の仕様が広く使われた結果、事実上の業界標準となったものです。
現在との違い
日本工業規格は、2019年7月の産業標準化法の施行で「日本産業規格」に改められました(略称のJISは同じ)。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問1
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