第111回 午後 問26
疫学
次の指標で相対危険
次の指標で相対危険はどれか。
- 1死亡率
- 2寄与危険
- 3相対頻度
- 4罹患率比
- 5有病率(有病割合)
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✓ これが正解4罹患率比
解説
相対危険は、曝露群と非曝露群の罹患率の比(罹患率比)です。
相対危険は、ある要因に曝露した集団の罹患率が、曝露していない集団の罹患率の何倍かを示す指標で、曝露群の罹患率÷非曝露群の罹患率で求めます。要因と病気との関連の強さを表し、1より大きければ、曝露によって病気になりやすいことを意味します。罹患率どうしの比なので罹患率比とも呼ばれ、コホート研究で求めることができます。
したがって、罹患率比が相対危険にあたります。名前の似た寄与危険は、罹患率の比ではなく差で求める指標です。そのほかの肢は、1つの集団の中での頻度や構成の割合を表す指標で、2つの集団の罹患率を比べるものではありません。
相対危険は比、寄与危険は差、と演算の違いで覚えておくと、名前が似ていても迷わずに選べます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1死亡率:死亡率は、ある期間に死亡した人の数を、その集団の人口で割った値です。1つの集団でどれだけ死亡が起きたかという頻度を表すもので、2つの集団の罹患率を比べる相対危険とは別の指標です。
- 2寄与危険:寄与危険は、曝露群の罹患率から非曝露群の罹患率を引いて求める差で、要因を取り除けばどれだけ罹患を減らせるかを示します。割り算で求める相対危険とは計算の仕方が異なります。
- 3相対頻度:相対頻度は、ある病気の患者や死亡の総数のうち、特定の原因や区分が占める割合です。全体の中での構成の比率を示すもので、曝露群と非曝露群のリスクを比べる指標ではありません。
- 5有病率(有病割合):有病率(有病割合)は、ある時点で病気をもっている人が集団の中にどれだけいるかを表す割合です。新たな発生を2つの集団で比べる指標ではなく、相対危険とは意味が異なります。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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