第110回 午前 問14
公衆衛生看護活動展開論
児童虐待の三次予防
児童虐待の三次予防はどれか。
- 1児童虐待予防月間に虐待防止のポスターを掲示する。
- 2一時保護所を退所した児童に対して定期的に面談する。
- 3ソーシャルネットワーキングサービス〈SNS〉の相談窓口を開設する。
- 4乳幼児健康診査で「子どもにイライラする」と話す母親をグループカウンセリングに紹介する。
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✓ これが正解2一時保護所を退所した児童に対して定期的に面談する。
解説
保護された子どもへの退所後の面談は再発を防ぐ三次予防です。
予防は3段階で考えます。一次予防は虐待が起こらないように広く働きかけること、二次予防は虐待のリスクや兆候を早く見つけて対応すること、三次予防はすでに起きた虐待の再発を防ぎ、子どもと家族の回復と生活の立て直しを支えることです。
一時保護所を退所した児童は、虐待などで保護された経験のある子どもで、家庭に戻った後に再び虐待が起こらないよう見守る必要があります。退所後に定期的に面談することは、再発の防止と子どもの回復を支える関わりで、三次予防にあたります。
児童虐待予防月間のポスター掲示は、住民全体へ虐待防止の意識を広める一次予防です。SNSの相談窓口の開設も、悩みを抱える親や子どもがだれでも相談できる入口をつくる取り組みで、虐待に至る前の予防として位置づけられます。乳幼児健診で子どもにイライラすると話す母親をグループカウンセリングに紹介するのは、虐待のリスクのある親を早く見つけて支援する二次予防です。
見分け方は、対象がすべての人か、リスクのある人か、すでに虐待を受けた人か、を確かめることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1児童虐待予防月間に虐待防止のポスターを掲示する。:ポスターの掲示は、地域の住民すべてに虐待防止の意識をもってもらうための啓発です。虐待が起こる前に広く働きかける一次予防にあたり、三次予防ではありません。
- 3ソーシャルネットワーキングサービス〈SNS〉の相談窓口を開設する。:SNSの相談窓口は、子育ての悩みや困りごとを抱えただれもが利用できる入口です。虐待が起きた後の再発防止ではなく、起こる前の予防や早期の相談を目的とした取り組みです。
- 4乳幼児健康診査で「子どもにイライラする」と話す母親をグループカウンセリングに紹介する。:子どもにイライラすると話す母親は、虐待につながるおそれのあるリスクのある親です。グループカウンセリングへの紹介は早期発見・早期対応にあたる二次予防の取り組みです。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問14(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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