第112回 午後 問21
公衆衛生看護活動展開論
労働安全衛生法に関する問題
労働安全衛生法に基づく令和4年度(2022年度)の定期健康診断による有所見率の年次推移を以下に示す。
有所見率の年次推移(原典は図。2000年~2022年の5本の折れ線グラフ。縦軸は有所見率(%)、0~35。2022年の値は原典に記された数字、それ以前の値は図から読んだ概数):
- 最上位の線: 2000年 約25 → 2009年頃 約32 → 以後 約32~33で推移 → 2022年 31.6
- A(矢印で指示された線): 2000年 約10 → ほぼ一貫して上昇 → 2020年 約18 → 2022年 18.2
- 3番目の線: 2000年 約14 → 2002年以降 約15で横ばい → 2020年 約17 → 2022年 15.8
- 4番目の線: 2000年 約8 → 2008年以降 約10 → 徐々に上昇 → 2022年 12.7
- 最下位の線: 2000年 約9 → 約9~10で横ばい → 2022年 10.7
Aに該当するのはどれか。
- 1血 圧
- 2心電図
- 3血中脂質
- 4血糖検査
- 5肝機能検査
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✓ これが正解1血 圧
解説
一貫して上昇し約18%の線は血圧の有所見率です。
労働安全衛生法に基づく定期健康診断の有所見率は、労働局が集計する定期健康診断結果報告で毎年公表されています。項目別に見ると、労働者の高年齢化を背景に、生活習慣病にかかわる項目の有所見率が上昇傾向にあります。
図のAの線は、2000年の約10%から、ほぼ一貫して上昇し、2022年には18.2%に達しています。最上位の線は約3割の水準で推移しており、項目別で最も有所見率の高い血中脂質の線と考えられます。Aは、その次に高い水準で右肩上がりを続けている線です。血圧は、年齢とともに高くなりやすく、働く人の年齢構成が高くなるにつれて有所見率が上がり続けてきた項目です。肝機能検査や血糖検査、心電図は、2022年の時点でAより低い位置にある線にあたると考えられます。
したがって、Aに該当するのは血圧です。有所見率の推移の問いでは、最も高いのが血中脂質、それに続いて上昇を続けているのが血圧という大まかな順位を押さえておくと、図の線を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2心電図:心電図の有所見率は、図の中では低い水準で大きな変化なく推移している線にあたると考えられます。2000年の約10%から18%を超えるまで上がり続けたAの線とは形が違います。
- 3血中脂質:血中脂質は、定期健康診断の項目の中で最も有所見率が高い水準にある項目で、図では約3割で推移する最上位の線にあたると考えられます。2022年に18.2%のAの線ではありません。
- 4血糖検査:血糖検査の有所見率は、図の中ではAより低い水準で緩やかに推移する線にあたると考えられます。Aは全体の2番目の高さで上昇を続けており、血糖の推移とは水準が合いません。
- 5肝機能検査:肝機能検査は、図では2000年代から約15%前後でほぼ横ばいに推移し、2022年に15.8%となった線にあたると考えられます。2000年の約10%から上がり続けたAの線とは形が違います。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問21(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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