第109回 午前 問1
保健統計学
令和元年(2019年)の生活習慣病の動向で正しいのはどれか。
- 1肥満者の割合は男性より女性の方が多い。
- 2脳血管疾患の死亡率は脳内出血より脳梗塞が高い。
- 3悪性新生物の年齢調整死亡率で男性の部位別の第1位は大腸である。
- 4糖尿病を強く疑われる者のうち現在治療を受けている者の割合は、男女ともに50%以下である。
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✓ これが正解2脳血管疾患の死亡率は脳内出血より脳梗塞が高い。
解説
脳血管疾患の死亡は、脳内出血より脳梗塞の方が多くなっています。
令和元年(2019年)の生活習慣病の動向は、人口動態統計(死因)と国民健康・栄養調査(体格や糖尿病)の両方で判断します(いずれも出題当時の最新の公表値)。
脳血管疾患は、脳の血管が詰まる脳梗塞と、血管が破れる脳内出血・くも膜下出血などに分かれます。かつては脳内出血による死亡が多い時代がありましたが、高血圧の治療が広まり、高齢化が進んだことで、現在は脳梗塞の死亡率の方が高くなっています。したがって、脳内出血より脳梗塞の死亡率が高いとする記述が正しい内容です。
ほかの記述は、肥満者の割合が女性の方が多い(実際は男性の方が高い)、男性のがんの年齢調整死亡率の第1位が大腸(実際は肺)、糖尿病が強く疑われる人の治療割合が男女とも半分以下(実際は半数を超える人が治療中)という点で、いずれも実態と食い違います。
覚え方として、脳血管疾患の内訳は梗塞が最多、男性のがんは肺が最多、肥満は男性に多い、の3点を組で押さえておくと、似た統計の問いにも対応できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1肥満者の割合は男性より女性の方が多い。:令和元年の国民健康・栄養調査では、BMIが25以上の肥満者の割合は男性33.0%、女性22.3%で、男性の方が高い結果でした。女性の方が多いとする記述は逆です。
- 3悪性新生物の年齢調整死亡率で男性の部位別の第1位は大腸である。:男性の悪性新生物の年齢調整死亡率で部位別に最も高いのは肺(気管・気管支及び肺)です。大腸は上位に入りますが、第1位ではないため誤りです。
- 4糖尿病を強く疑われる者のうち現在治療を受けている者の割合は、男女ともに50%以下である。:糖尿病が強く疑われる人のうち、現在治療を受けている人の割合は男女とも半数を超えています。50%以下とする記述は、治療につながっている人の実態を低く見積もっています。
出典:第109回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問1(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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