2023年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問22
金融資産運用
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株式投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
- 2個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
- 3割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
- 4ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。
答えと解説
✓ これが正解3割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
解説
マーケット・ニュートラル運用は、割安を買い、割高を売る手法です。
この問は、株式投資信託で使われる運用手法の名前と中身の対応を問うものです。
マーケット・ニュートラル運用は、割安と判断した銘柄を買い建て、割高と判断した銘柄を売り建てて、両方を同程度の金額で持つ手法です。市場全体が上がっても下がっても、買いと売りの損益が打ち消し合うため、市場の動きに左右されにくい収益をめざします。割安な銘柄を売り建て、割高な銘柄を買い建てるとする記述は、売りと買いが逆になっているため不適切です。
ほかの記述は適切です。現在の資産価値や利益水準から見て割安な銘柄に投資するのはバリュー投資です。個別企業の調査や財務分析で銘柄を選び、その積上げでポートフォリオを作るのはボトムアップ・アプローチです。ベンチマークに連動する運用をめざすパッシブ運用は、銘柄の調査にかける費用が少ないため、アクティブ運用より運用コストが低い傾向があります。
割安なものは値上がりを期待して買い、割高なものは値下がりを期待して売る、という当たり前の向きに戻して確かめると見分けやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- 1株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。:バリュー投資は、企業がもつ資産や稼ぐ力に比べて株価が低く放置されている銘柄を選んで投資する手法です。株価の見直しによる値上がりを期待するもので、記述は適切です。
- 2個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。:ボトムアップ・アプローチは、一社一社の業績や財務を調べて有望な銘柄を選び、それを積み重ねて全体を組み立てる方法です。景気や業種の見通しから絞るトップダウンと対になる考え方です。
- 4ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。:パッシブ運用は、日経平均株価などの指数に連動するように機械的に銘柄を組み入れるため、銘柄の調査や頻繁な売買の費用がかかりにくく、信託報酬などのコストが低めになる傾向があります。
出典:2023年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問22(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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