令和4年度上期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問1
電気に関する基礎理論
スイッチに関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような回路で,スイッチS を閉じたとき,a-b端子間の電圧[V]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ30
- ロ40
- ハ50
- ニ60
答えと解説
✓ これが正解ハ50
解説
スイッチを閉じると下の30Ω抵抗に50Vかかり、a-b間は50Vです。
スイッチを閉じると、並列になっていた30Ωの抵抗はスイッチの導線に短絡されます。短絡とは、電流が抵抗を通らず導線だけを素通りすることで、その抵抗は働かなくなります。残るのは、電源側の30Ωの抵抗と、接続点から下の線へつながる30Ωの抵抗の直列回路です。
ここで見落としやすいのがa端子側の30Ωの抵抗です。端子aの先は何もつながっていない開放状態なので、この抵抗には電流が流れず、電圧降下も生じません。よってa-b間の電圧は、接続点と下の線の間にある30Ωの抵抗の両端電圧と同じになります。
回路を流れる電流は 100÷(30+30)=1.67 A、下の抵抗の電圧は 1.67×30=50 V です。直列2本が同じ値なので、電源電圧100 Vを半分ずつ分け合うと考えても50 Vと求まります。
覚え方は、開放された枝の抵抗は電圧降下ゼロで無視し、残りの直列部分を分圧で求めることです。
ほかの選択肢の解説
- イ30:スイッチを開いたままにした場合の値です。電源側の抵抗が30Ωと30Ωの計60Ω、下の抵抗が30Ωで全体90Ωとなり、100×30/90=33.3 V になるだけで、閉じた状態の答えではありません。
- ロ40:下の抵抗が40 Vなら電流は約1.33 Aで、電源側の抵抗が合計で45Ωでなければなりません。この回路で電源側にあるのは30Ωの1本だけなので、40 Vという値は成り立ちません。
- ニ60:下の抵抗が60 Vなら電源側の抵抗の電圧は40 Vで、電流は2 A、電源側の抵抗は20Ωという計算になります。実際は30Ωなので合いません。直列の同じ抵抗値なら電圧も同じです。
出典:令和4年度上期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問1(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)