2019年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問14
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
スターデルタ始動に関する問題
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三相誘導電動機の始動において,全電圧始動(じか入れ始動)と比較して,スターデルタ始動の特徴として,正しいものは。
- イ始動時間が短くなる。
- ロ始動電流が小さくなる。
- ハ始動トルクが大きくなる。
- ニ始動時の巻線に加わる電圧が大きくなる。
答えと解説
✓ これが正解ロ始動電流が小さくなる。
解説
スターデルタ始動は始動電流が約1/3に小さくなります。
三相誘導電動機は、全電圧始動(じか入れ始動)では大きな始動電流が流れます。スターデルタ始動は、始動のときだけ巻線を星形(スター)につなぎ、回転が上がってから三角形(デルタ)に切り替える方法です。
星形につなぐと、各巻線には線間電圧の1/√3 しか加わりません。電流は電圧に比例するので、始動電流は三角形のときの約1/3に減ります。一方、トルク(回す力)は電圧の2乗に比例するので、こちらも約1/3 に下がります。その分、加速はゆっくりになり、始動時間は長くなります。
したがって、全電圧始動と比べた特徴は始動電流が小さくなることです。覚え方は、スターデルタ始動は電圧を下げて始動電流を抑えるが、トルクも一緒に下がる、です。
ほかの選択肢の解説
- イ始動時間が短くなる。:始動時間が短くなるとする肢は逆です。スターデルタ始動では始動トルクが小さくなるため、回転が上がるのに全電圧始動より時間がかかり、始動時間は長くなります。
- ハ始動トルクが大きくなる。:始動トルクが大きくなるとする肢も誤りです。星形では巻線電圧が下がり、トルクは電圧の2乗に比例して約1/3 に減るので、全電圧始動よりも小さくなります。
- ニ始動時の巻線に加わる電圧が大きくなる。:始動時の巻線に加わる電圧が大きくなるとする肢は逆です。星形に接続する始動時は、各巻線の電圧が線間電圧の1/√3 に下がり、全電圧始動より小さくなります。
出典:2019年度下期第二種電気工事士筆記試験 問14(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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