平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問21
電気工事の施工方法
電磁的不平衡に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
電磁的不平衡を生じないように,電線を金属管に挿入する方法として,適切なものは。
- イ

- ロ

- ハ

- ニ

答えと解説
✓ これが正解ハ
解説
往きと帰りの電線を同じ管に入れると、管内の電流が打ち消し合います。
交流の電流が流れると、電線の周りには磁束ができます。電線を金属管に入れるとき、1本の管に通す電線の電流の合計がゼロにならないと、管の中の磁束が打ち消されず、管が過熱するおそれがあります。これを電磁的不平衡といいます。
それを避けるには、同じ回路の往きと帰りの電線を、まとめて同じ管に入れて、管の中の電流の向きが逆になるようにします。単相2線式なら両方の線を1本の管に、三相3線式なら3本の線を1本の管に通します。
図で比べます。単相2線式の電源から、各管に電源の両方の線から1本ずつ通した図は、どちらの管でも往きと帰りの電流が打ち消し合うので、適切です。三相3線式で2本と1本に分けた図は、管ごとの電流の合計がゼロになりません。単相2線式で、管ごとに同じ側の線を2本ずつ通した図も、同じ向きの電流ばかりが入っています。三相3線式で1本ずつ別の管に通した図も、打ち消し合いません。
覚え方は、同じ回路の電線は1本の管にまとめる、というものです。
ほかの選択肢の解説
- イ3φ3W電源の3本の線のうち,左と中の線から出た電線2本を上の管に,右の線から出た電線1本を下の管に通して,管の先で負荷1つに接続している:三相3線式で、電線2本を上の管、1本を下の管に分けています。三相では3本の電流の合計がゼロになるので、3本そろって同じ管に入れないと、管ごとに磁束が打ち消されません。
- ロ…うち,左の線から出た電線2本を上の管に,右の線から出た電線2本を下の管に通し,管の先でそれぞれの管から1本ずつを上下の負荷に接続している:単相2線式なのに、管ごとに同じ側の線を2本ずつ通しています。上の管には片方の線の電流ばかり、下の管にはもう片方の線の電流ばかりが入り、往きと帰りが打ち消し合わない配置です。
- ニ3φ3W電源の3本の線からそれぞれ出た電線1本ずつを,3本の管に1本ずつ通して,管の先で負荷1つに接続している:三相3線式の3本の電線を、1本ずつ別々の管に通しています。1本の管には1つの相の電流しか流れず、合計がゼロにならないので、各管に磁束が残り、管が過熱するおそれがあります。
出典:平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験 問21(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)