令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問23
電気工事の施工方法
金属管に関する問題
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電磁的不平衡を生じないように,電線を金属管に挿入する方法として,適切なものは。
- イ

- ロ

- ハ

- ニ

答えと解説
✓ これが正解イ
解説
1回路の電線は全部まとめて同じ管に通すのが原則です。
電流が流れる電線を1本だけ金属管に通すと、その電流がつくる磁界で管に電流が生じて、発熱します。これを電磁的不平衡といいます。1つの管の中を通る電線の電流の合計が0になるようにすれば、磁界が打ち消されて、この発熱は起きません。そのため、1つの回路の電線(往きと帰りの全部)は、同じ管にまとめて通します。
図で調べます。三相負荷の回路の3本を同じ管に入れ、単相負荷の回路の2本を別の同じ管に入れた図は、それぞれの管の中で電流が打ち消し合うので、電磁的不平衡を生じません。
単相2線式で、同じ線から出た2本を1つの管に入れ、往きと帰りを別の管に分けた図は、管ごとに同じ向きの電流だけになります。単相3線式で、一方の負荷の2本を別々の管に入れた図、三相の3本を1本ずつ別々の管に入れた図も、管の中の電流の合計が0にならず、不適切です。覚え方は、1回路の電線は同じ管に全部まとめる、です。
ほかの選択肢の解説
- ロ1φ2W電源の2本の線のうち,左の線から出た2本の電線が上の金属管に入り,右の線から出た2本の電線が下の金属管に入る。管を出た所で交差し,上と下の負荷にそれぞれ上の線と下の線から1本ずつ接続される:往きの線と帰りの線が別々の管に入っています。管の中に同じ線から出た2本が入り、2本の電流が同じ向きに流れるので、電流の合計が0にならず、金属管が加熱するので不適切です。
- ハ1φ3W電源の3本の線のうち,第1の線と第3の線から2本の電線が上の金属管に入り上の負荷へ至る。第2の線と第3の線からの電線は1本ずつ別々の金属管に入り,下の負荷へ至る:下の負荷につながる2本の電線が、別々の管に分けて入っています。1つの管に1本だけが入ると、その管を通る電流の合計が0にならないため、電磁的不平衡を生じ、不適切です。
- ニ…1本ずつ出た電線が,それぞれ別々の金属管に入り,1つの負荷へ至る:三相の3本の電線を、1本ずつ別々の金属管に入れる方法です。管ごとに電流が1本分だけになり、管の中で打ち消されず、磁界が管に電流を生じさせて発熱するため、不適切です。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問23(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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