令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械(電気技術者試験センター)問15(a)
機械
同期電動機に関する問題
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周波数が60 Hz の電源で駆動されている4 極の三相同期電動機(星形結線)があり,端子の相電圧V は400/√3 V,電機子電流IM は200 A,力率1 で運転している。1 相の同期リアクタンスxs[Ω]は1.00 Ωであり,電機子の巻線抵抗,及び機械損などの損失は無視できるものとして,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 上記の同期電動機のトルクの値[N・m]として最も近いものを,次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 112.3
- 2368
- 3735
- 41 270
- 51 470
答えと解説
✓ これが正解3735
解説
入力138.6 kWを同期角速度188.5 rad/sで割り約735 N・m。
損失を無視できる同期電動機では、電源から受け取る電力がそのまま機械出力になり、トルクは T=P/ω(ω は同期角速度)で求めます。同期電動機は同期速度で回るので、速度は Ns=120f/p から決まります。
入力電力は三相分で P=3VIMcosθ=3×(400/√3)×200×1≒3×230.9×200≒138.6×10³ W です(線間電圧 400 V を使って √3×400×200≒138.6 kW と計算しても同じです)。同期速度は Ns=120×60/4=1 800 min⁻¹、同期角速度は ω=2π×1 800/60≒188.5 rad/s です。よって T=138.6×10³/188.5≒735 N・m となります。
別の式で検算すると、T=60P/(2πNs)=60×138.6×10³/(2×3.14×1 800)≒735 N・m で同じ値です。
トルクの計算では、回転速度を毎分から毎秒の角速度に直すこと、相電圧なら3倍、線間電圧なら√3 倍で三相の電力にすることの2点が要所です。
ほかの選択肢の解説
- 112.3:12.3 N・m は、同期速度 1 800 min⁻¹ に 2π を掛けたものの、60で割って毎秒に直さずに角速度として使った値です。角速度が60倍大きくなり、トルクは60分の1になっています。
- 2368:368 N・m は、同期速度を 3 600 min⁻¹ として計算した値です。4極で 60 Hz の同期速度は 120×60/4=1 800 min⁻¹ で、極数の扱いを取り違えると速度が2倍になります。
- 41 270:1 270 N・m は、相電圧を 400 V と読み違え、3×400×200=240 kW として計算した値です。与えられた相電圧は 400/√3≒231 V なので、三相の入力は約 138.6 kW です。
- 51 470:1 470 N・m は、同期速度を 60×60/4=900 min⁻¹ として計算した値です。p を極数とするなら同期速度は 120f/p で、正しい速度の半分を使ったためトルクが2倍になっています。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 機械 問15(a)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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