令和5年度 春期 午前 問74
企業活動
事業部制組織の特徴の説明
事業部制組織の特徴を説明したものはどれか。
- アある問題を解決するために一定の期間に限って結成され,問題解決とともに解散する。
- イ業務を機能別に分け,各機能について部下に命令,指導を行う。
- ウ製品,地域などで構成された組織単位に,利益責任をもたせる。
- エ戦略的提携や共同開発など外部の経営資源を積極的に活用することによって,経営環境に対応していく。
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ製品,地域などで構成された組織単位に,利益責任をもたせる。
解説
製品や地域の単位に利益責任をもたせます。
設問は、事業部制組織の特徴を説明したものを、四つの中から選ばせています。四つとも実在する組織の形を述べているので、内容の正誤では絞れません。見分けの軸は二つです。何を切り口にして分けているか、そしてその単位が何で評価されるか、です。正解は、製品、地域などで構成された組織単位に、利益責任をもたせるという説明です。目印になるのは利益責任という言葉です。なぜ利益で測れるのかというと、この単位は開発から製造、販売までを自分の中に一通り抱えているからです。売上も費用も自分で握っているので、差し引きの結果に責任を負わせられます。仕事の種類で区切った単位では、作る部門が売上を持たないため、同じようには測れません。長所と短所は裏表で、判断が速く市場の変化に近い一方、同じ役割を各単位が抱えるので重複が生まれ、単位どうしが縦割りになりがちです。分ける切り口が外を向いているか内を向いているかを先に見ると、迷いが減ります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アある問題を解決するために一定の期間に限っ…:期間を区切って集まり、片付いたら解散する形です。恒常的に置かれて数字に責任を負い続ける単位とは、存在する期間からして違っています。
- イ業務を機能別に分け,各機能について部下に…:仕事の種類ごとに分けて命令や指導を行う形です。切り口が社内向きなので、売上を握れない部門が生まれ、利益で評価することができません。
- エ戦略的提携や共同開発など外部の経営資源を…:外部の力を借りて環境の変化に合わせていく形で、社内をどう区切るかという話になっていません。分ける切り口そのものが出てこないのです。
この問題の用語
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問74
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)