令和2年度 10月 午前 問14
システム構成要素
MTTRを短くするのに役立つもの
MTBF を長くするよりも,MTTR を短くするのに役立つものはどれか。
- アエラーログ取得機能
- イ記憶装置のビット誤り訂正機能
- ウ命令再試行機能
- エ予防保守
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✓ これが正解アエラーログ取得機能
解説
エラーログの取得は復旧の時間を短くします。
MTBF は壊れるまでの平均時間、MTTR は壊れてから直るまでの平均時間で、可用性を高める工夫は、この二つのどちらに効くかで性格が分かれます。設問は前者ではなく後者、すなわち復旧時間の短縮に役立つものを選ばせています。ですから、故障が起きた後に原因の特定や修理の手順を助けて、直すまでにかかる時間を縮める働きかどうかで見分けます。エラーログの取得は、いつ、どの部品で、どんな異常が起きたかを記録として残しておく仕組みで、障害が起きた後の追跡調査を大幅に楽にします。原因の特定が早くなれば修理に取りかかる時間が短くなり、結果として復旧までの時間を縮められます。逆に、故障そのものを起こしにくくする工夫は前者の方向に効くもので、後者を短くする方向の効き目は限られます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ記憶装置のビット誤り訂正機能:記憶装置のビット誤り訂正機能が挙げられています。誤りをその場で直してしまうので、故障として顕在化する頻度が下がり、壊れるまでの平均時間を延ばす方向に効きます。復旧の時間を縮める働きが主とは言えません。
- ウ命令再試行機能:命令再試行機能が挙げられています。一時的なエラーを自動的にやり直すことで停止に至らせないので、故障が発生する頻度そのものを下げる方向、すなわち壊れるまでの平均時間を延ばす方向の工夫です。
- エ予防保守:予防保守が挙げられています。故障の予兆を捉えて事前に部品を交換する取組で、故障発生そのものを防ぐ方向、つまり壊れるまでの平均時間を延ばす方向に効きます。復旧の時間を縮める働きが主ではありません。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問14
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和7年度 春期 午前 問12:稼働率に関する問題(MTBF)
- 令和5年度 秋期 午前 問15:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和4年度 秋期 午前 問14:アベイラビリティ(稼働率)(MTBF)
- 令和4年度 春期 午前 問14:MTTRを短くするのに役立つもの(MTTR)
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