平成31年度 春期 午前 問56
サービスマネジメント
フルバックアップに関する問題
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。
〔処理条件〕
1. 毎月初日(1 日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは 1 本の磁気テープに 1 回分を記録する。
2. フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップを取るまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し,1 本に 1 か月分を記録する。
3. 常に 6 か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする。ただし,6 か月前の月に同一日が存在しない場合は,当該月の末日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする(例:本日が 10 月 31 日の場合は,4 月 30 日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。
- ア12
- イ13
- ウ14
- エ15
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ14
解説
7か月ぶんのフルと差分が必要になるので、あわせて14本です。
処理条件を読み解くと、この運用でどの時点でも復元先として指定されうる期間は、いまの月を含んで過去 7 か月ぶんにまたがります。設問の例では、本日が 10 月 31 日で 4 月 30 日までのデータを復元できる必要があると書かれており、対象になる月は 4 月から 10 月までの 7 か月です。この 7 か月それぞれについて、その月の初日のデータを復元するには、その月の初日に取ったフルバックアップの磁気テープが必要です。加えて、その月の途中の任意の日のデータを復元するには、フルにその日までの差分を重ねるので、月ごとにひとまとまりの差分バックアップの磁気テープも必要です。フルが 1 か月に 1 本、差分も 1 か月ぶんが 1 本という条件なので、7 か月ぶんのフルと差分をあわせて、必要な磁気テープの本数は最少で 14 本になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア12:12 本だと述べています。復元の対象を 6 か月ぶんとみて、その月ごとにフルと差分を 1 本ずつ数えると 12 本になりますが、いまの月のぶんも同時に保持することを見落としており、実際の必要本数には届きません。
- イ13:13 本だと述べています。7 か月ぶんのフルと差分のうち、どれか 1 本を数え忘れた場合の値ですが、条件どおりに月ごとにフルと差分を 1 本ずつ数えると、この値には至りません。
- エ15:15 本だと述べています。7 か月ぶんのフルと差分に、さらに 1 本を余分に見込んだ場合の値ですが、条件が求めているのは最少の本数で、余分に持たなくても運用は成り立つため、この値には至りません。
この問題の用語
- フルバックアップ対象のデータを毎回まるごと保存する方式。1回にかかる時間は長くなりますが、復元はその1本だけで済みます。
- 差分バックアップ前回のフルバックアップ以降に変わった分だけを取る方法です。毎日行えば、フルバックアップの間の日でも前日の状態まで戻せます。
- 磁気ディスクデータを磁気で記録する装置で、ハードディスクなどが当たります。複数台を組み合わせ、故障しても復旧できるようにする使い方があります。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前 問57:フルバックアップに関する問題(差分バックアップ)
- 令和5年度 春期 午前 問14:使用率との組合せ(磁気ディスク)
- 令和3年度 春期 午前 問57:フルバックアップに関する問題(フルバックアップ)
- 平成29年度 秋期 午前 問56:差分バックアップに関する問題(差分バックアップ)
- 平成26年度 秋期 午前 問57(フルバックアップ)
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