平成26年度 秋期 午前 問60
システム監査
網羅性のチェックポイント
在庫管理システムを対象とするシステム監査において,当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして,適切なものはどれか。
- ア設定された選定基準に従って,自動的に購入業者を選定していること
- イ適正在庫高であることを,責任者が承認していること
- ウ適正在庫量を維持するための発注点に達したときに,自動的に発注していること
- エ入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること
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✓ これが正解エ入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること
解説
漏れを機械で見つける仕掛けが連番です。
設問は、在庫管理システムのシステム監査で、記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして適切なものを選ばせています。まず、監査で使う言葉を分けておきます。網羅性は、起きた事実が一件も漏れずに記録されているかを問うものです。これに対し、記録された値が正しいかを問うのが正確性、記録された取引が実際にあったかを問うのが実在性、決められた手順や基準どおりかを問うのが準拠性です。設問が尋ねているのは網羅性の一つだけですから、ほかの観点に当たる記述は外れます。では、漏れがないことをどうやって言うのでしょうか。別の経路から数えられる仕掛けが必要です。その代表が、記録するたびに一つずつ増える番号です。後から並べれば、欠けている番号が記録されなかった取引を、重なっている番号が二重に数えた取引を示します。ですから、入庫及び出庫記録に対して自動的に連番を付与するという着眼点が当てはまります。自動的にという部分も効いています。人が手で付けると、付け忘れも付け替えも起きてしまうからです。同じ形の手立ては他にもあります。件数や合計金額を別に数えて突き合わせる方法や、現物との棚卸しによる突合も、別の経路で数えて合わせるという点で同じ考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア設定された選定基準に従って,自動的に購入…:定められた選定基準どおりに相手先を選んでいるかを見る着眼点で、手順や基準に沿っているかを問う準拠性の側の話です。記録に抜けがないかどうかとは、別のことを見ています。
- イ適正在庫高であることを,責任者が承認して…:在庫の量が適切であることを責任者が認めているかという着眼点で、承認の手続が踏まれているかを見るものです。記録されなかった入出庫があったとしても、この確認には現れません。
- ウ適正在庫量を維持するための発注点に達した…:在庫を切らさないための良い仕組みではありますが、見ているのは業務が上手く回っているかどうかです。記録に漏れがないかという問いとは、そもそも結び付きません。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問60
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