平成28年度 秋期 午前 問75
企業活動
故障率曲線に関する問題
故障率曲線において,図中の A の期間に実施すべきことはどれか。
〔図:故障率曲線(バスタブ曲線)〕縦軸=故障率,横軸=時間。曲線は左端で高く急激に下がり,中央で低いまま平らに続き,右端で再び立ち上がる浴槽形。A はその平らな区間を指す両矢印。
- ア設計段階では予想できなかった設計ミス,生産工程では発見できなかった欠陥などによって故障が発生するので,出荷前に試運転を行う。
- イ対象の機器・部品が,様々な環境条件の下で使用されているうちに,偶発的に故障が発生するので,予備部品などを用意しておく。
- ウ疲労・摩耗・劣化などの原因によって故障が発生するので,部品交換などの保全作業を行い,故障率を下げる。
- エ摩耗故障が多く発生してくるので,定期的に適切な保守を行うことによって事故を未然に防止する。
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✓ これが正解イ対象の機器・部品が,様々な環境条件の下で使用されているうちに,偶発的に故障が発生するので,予備部品などを用意しておく。
解説
平らな区間は故障率が一定なので、予備部品で備えます。
設問は、故障率曲線の図中で A が指す期間に実施すべきことを選ばせています。この曲線は浴槽を横から見たような形をしていて、左端で高く急に下がり、中ほどで低いまま平らに続き、右端で再び立ち上がります。三つの区間はそれぞれ故障の起こり方が違うので、打つべき手も変わります。左端は、作るときの取りこぼしが表に出てくる時期なので、世に出す前に動かしてみて洗い出します。右端は、使い込むうちに部品がへたってくる時期なので、あらかじめ決めた間隔で取り替えます。A が指しているのは真ん中の平らな区間です。ここでは故障率が一定で、どれがいつ壊れるかを前もって言い当てられません。原因を取り除いて減らすという道が使えないため、起きたときにすぐ元へ戻せる備えを持っておくことが答えになります。よって、予備部品などを用意しておくという記述が当てはまります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア設計段階では予想できなかった設計ミス,生…:設計の段階で見通せなかった誤りや、作る工程ですり抜けた欠陥に触れており、出荷の前に動かして洗い出すという手を挙げています。これは曲線が急に下がっていく左端の区間に向けた打ち手です。
- ウ疲労・摩耗・劣化などの原因によって故障が…:疲労やすり減り、傷みといった原因を挙げ、部品を取り替えて故障率を下げると述べています。原因がはっきりしていて取り除ける以上、原因を特定できない区間の話ではありません。
- エ摩耗故障が多く発生してくるので,定期的に…:摩耗故障が増えてくることを前提に、決まった間隔で手入れをして事故を防ぐと述べています。曲線が再び立ち上がる右端に向けた打ち手であり、すり減りを原因に挙げるもう一つの記述と同じ区間を指しています。
この問題の用語
- 工程仕事を進める順序と段取りのまとまりを指します。図表にして管理し、重要な期日や作業の順序、進み具合を目に見える形にします。
- 作業工程を組み立てる、一つひとつの仕事の単位のことです。開始と終了、所要日数をもち、順序をつないで全体の日程を作ります。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問75
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