平成26年度 春期 午前 問59
システム監査
スプレッドシートに関する問題
スプレッドシートの処理内容の正確性に関わるコントロールを監査する際のチェックポイントはどれか。
- アスプレッドシートの作成者と利用者が同一であること
- イスプレッドシートのバックアップが行われていること
- ウスプレッドシートのプログラムの内容が文書化され検証されていること
- エスプレッドシートを利用する場合の利用権限が定められていること
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✓ これが正解ウスプレッドシートのプログラムの内容が文書化され検証されていること
解説
設問が名指しした性質を、物差しにします。
設問は、スプレッドシートの処理内容の正確性に関わるコントロールを監査するときのチェックポイントを選ばせています。四つの肢のうち三つは、監査の観点としては筋の通ったことを言っています。ですから、監査として妥当かどうかで選ぶと三つ残ってしまいます。効くのは、設問が名指しした性質を一語だけ抜き出して物差しにすることです。ここでの物差しは処理内容の正確性ですから、別の性質を見ている肢は、それ自体は正しくても当たりません。適切な肢は、スプレッドシートのプログラムの内容が文書化され検証されていること、です。計算式や組み込んだ手続きは実質的にプログラムですから、内容が文書になっていれば、何をどう計算しているのかを作った本人以外も追えます。検証されていれば、その計算が意図どおりであることが確かめられています。危うさの芯は、作った本人しか中身を知らないまま業務の数字が出てくることにあり、誤った式が長いあいだ気づかれずに使われてしまいます。残る三つは、失っても戻せること、使ってよい人を絞ること、そして詳しい人が自分で使っていることを述べており、計算の中身が意図どおりかどうかには届いていません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アスプレッドシートの作成者と利用者が同一で…:作った人と使う人が同じだと、誤りを他人の目が見る機会がありません。むしろ避けたい形ですから、計算の正しさを支える仕組みとしては逆を向いています。
- イスプレッドシートのバックアップが行われて…:失ったときに戻せるかという、可用性の側を見ている観点です。戻せることと、その中の計算が意図どおりかどうかとは、まったく別の話になります。
- エスプレッドシートを利用する場合の利用権限…:使ってよい人を絞るのは、機密性の側を見ている観点です。絞ったとしても、その人が使う式が意図どおりかどうかは、少しも確かめられていません。
この問題の用語
- スプレッドシート表の形で計算や集計を行う、利用者が自分で作れるソフトのことです。セルに数式を入れておくと、値を変えたときに結果が自動で計算し直されます。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。完全性・可用性と並ぶ、情報セキュリティの三つの性質の一つです。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問59
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問60:コントロールに関する問題(コントロール)
- 令和7年度 秋期 午前 問55:サービス可用性管理に関する問題(可用性)
- 令和7年度 春期 午前 問58:ウォークスルー法の説明(コントロール)
- 令和6年度 秋期 午前 問57:入出力データの管理方針の例(機密性)
- 令和5年度 秋期 午前 問40(機密性)
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