平成24年度 秋期 午前 問14
システム構成要素
稼働率に関する問題
コンピュータシステムの信頼性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アMTBF/(MTBF+MTTR) は,システムが稼働している時間の割合を表す。
- イMTBF−MTTR は,システムが正常であった時間を表す。
- ウMTBF は,正常なシステムが運用を開始してから初めて故障が起きるまでの時間を表す。
- エMTTR は,システムの故障が回復した時点から次に故障が起きるまでの平均時間を表す。
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✓ これが正解アMTBF/(MTBF+MTTR) は,システムが稼働している時間の割合を表す。
解説
動いていた時間を全体で割った割合です。
二つの略語を日本語に戻すところから始めます。MTBF は平均故障間隔で、故障と故障の間、つまり動き続けていた時間をならした値です。MTTR は平均修理時間で、壊れてから直り終わるまで、つまり止まっていた時間をならした値です。運用している全体の時間は、動いていた時間と止まっていた時間を合わせたものですから、この二つの和になります。すると正解の肢の式は、動いていた時間を全体の時間で割った形、すなわち稼働率そのものだと分かります。設問の言い方でいえば、システムが稼働している時間の割合です。この形を覚えておくと、分母に修理時間を入れ忘れる間違いを防げます。ここから読み取れることも押さえておきましょう。分子と分母の両方に動いていた時間が入っているので、壊れにくくして動く時間を延ばしても、直すのを速くして止まる時間を縮めても、どちらでも割合は上がります。設備を新しくするか、保守の体制を厚くするか、という現場の判断がこの式の上で比べられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イMTBF−MTTR は,システムが正常で…:引き算に意味のある量が対応しません。正常だった時間はもともと前者そのもので表されており、そこから修理の時間を差し引いても別の指標にはなりません。単位をそろえて考えると違和感に気づけます。
- ウMTBF は,正常なシステムが運用を開始…:運用を始めてから最初に壊れるまでをならした値は、これとは別の指標が受け持ちます。前者はあくまで故障と故障の間隔をならした値で、初めてという一語だけが食い違っています。
- エMTTR は,システムの故障が回復した時…:述べられている内容は、直った時点から次に壊れるまでの平均、つまり動いていた時間の側のものです。二つの略語の中身がそっくり入れ替えてあります。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成24年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問14
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問13:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和7年度 春期 午前 問13:稼働率の関係を示したグラフ(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前 問12:稼働率に関する問題(MTBF)
- 令和5年度 秋期 午前 問15:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和4年度 秋期 午前 問14:アベイラビリティ(稼働率)(MTBF)
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