平成22年度 秋期 午前 問16
システム構成要素
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定された安全な状態にシステムを保つことをフェールソフトという。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することをフォールトマスキングという。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することをフェールセーフという。
- エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることをフォールトアボイダンスという。
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✓ これが正解エ故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることをフォールトアボイダンスという。
解説
品質を高めて故障そのものを防ぐ側の語を選びます。
4 つの語の定義を先に書き出してから記述に当てるのが確実です。信頼性向上の考え方は大きく 2 つに分かれます。故障を起こさないようにする側と、故障が起きても動かし続ける側です。前者に当たるのがフォールトアボイダンスで、部品や工程の品質を高め、そもそも壊れにくくするという考え方です。後者には 3 つあり、故障したときに安全な側へ倒すフェールセーフ、機能を縮めてでも動かし続けるフェールソフト、そして故障の影響が誤りとして外へ出ないよう内部で訂正する考え方が並びます。設問の正しい記述は、故障が発生したときに対処するのではなく、品質管理などを通じて構成要素の信頼性を高める、としていますから、起こさない側の語が当たります。残りの 3 つは、説明そのものは正しいのに、当てている語だけが 1 つずつずれています。だから 1 つでも取り違えていると、連鎖してどれももっともらしく読めてしまいます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:あらかじめ指定された安全な状態に保つという説明に、機能を縮めて動かし続ける側の語を当てています。説明の内容自体は正しいので、語の対応だけが入れ替わっています。
- イ故障が発生したときに,あらかじめ指定され…:縮小した範囲のサービスを提供するという説明に、影響を内部で覆い隠す側の語を当てています。どちらも故障後の対処ですが、対処の仕方が別のものです。
- ウ故障が発生したときに,その影響が誤りとな…:影響が誤りとなって外部に出ないよう訂正するという説明に、安全側へ倒す語を当てています。訂正して動き続けることと、安全のために止めることは別の考え方です。
この問題の用語
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問16
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前 問12(フェールセーフ)
- 令和5年度 春期 午前 問15(フェールセーフ)
- 令和元年度 秋期 午前 問16(フェールセーフ)
- 平成31年度 春期 午前 問47:フェールセーフに関する問題(フェールセーフ)
- 平成30年度 秋期 午前 問48(フェールセーフ)
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