平成23年度 特別 午前 問32
データベース
トランザクションに関する問題
トランザクションの原子性(atomicity)の説明として,適切なものはどれか。
- アデータの物理的格納場所やアプリケーションプログラムの実行場所を意識することなくトランザクション処理が行える。
- イトランザクションが完了したときの状態は,処理済みか未処理のどちらかしかない。
- ウトランザクション処理においてデータベースの一貫性が保てる。
- エ複数のトランザクションを同時に処理した場合でも,個々の処理結果は正しい。
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✓ これが正解イトランザクションが完了したときの状態は,処理済みか未処理のどちらかしかない。
解説
全部やるか、まったくやらないかにする性質です。
原子性は、それ以上分けられないという意味の言葉から来ています。一つのまとまりとして始めた処理は、最後まで終わったか、まったく行われていないか、そのどちらかの状態でしか外から見えない、という性質です。口座の間でお金を移す処理を思い浮かべると分かりやすくなります。引き落としだけが済んで振り込みが済んでいない状態で止まってしまうと、どこにも存在しない金額が生まれてしまいます。そこで、途中で続けられなくなったときは、それまでの変更をすべて取り消して、始める前の状態へ戻します。これが、全部やるか、まったくやらないか、という言い方の中身です。ほかの記述も似た顔をしていますが、見ている場所が違います。決めた規則が破れていないかを見るもの、同時に動かしたときの結果を見るもの、そして置き場所や実行の場所を意識せずに済むかを見るものです。前の二つはトランザクションに求められる性質の並びに入りますが、最後の一つはその並びの外、分散したデータベースを扱うときの性質にあたります。性質の並びは、完了した結果が障害の後も失われないことまで含めて四つあり、この問いにはそのうちの一つが出ていません。四つ目が見当たらないときは、並びの外の記述が混ざっていると考えると、整理が速く進みます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アデータの物理的格納場所やアプリケーション…:データの置き場所やプログラムを動かす場所を意識せずに処理できる、という記述です。これは分散した環境を使いやすくするための性質で、一つのまとまりをどこで区切るかを述べたものではありません。
- ウトランザクション処理においてデータベース…:データベースの一貫性が保てる、という記述です。処理の前後で決められた制約が破れていないことを指しており、途中の状態を外に見せないという話とは別の見方になります。
- エ複数のトランザクションを同時に処理した場…:複数を同時に処理しても個々の結果が正しい、という記述です。並行して動くもの同士が互いに影響し合わないことを指す性質で、分けられなさを述べたものではありません。
この問題の用語
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問32
同じ用語が出る問題
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