平成22年度 春期 午前 問44
開発技術
UMLに関する問題
UML 2.0 において,オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
- アアクティビティ図
- イコミュニケーション図
- ウシーケンス図
- エユースケース図
答えと解説を見る
✓ これが正解ウシーケンス図
解説
時間を縦にとって相互作用を描くのがシーケンス図です。
UML の図を選ぶ設問は、図の名前を覚えているかではなく、設問の中でどこに注目すると書いてあるかを拾えるかで決まります。ここでは、オブジェクト間の相互作用を、時間の経過に注目して記述するもの、と指定されています。主語は複数のオブジェクトの間のやり取りであり、注目する先は時間です。この二つをともに満たす図がシーケンス図です。シーケンス図では、やり取りに関わるものを横に並べ、それぞれから下へ生存線と呼ばれる線を引きます。縦の向きがそのまま時間の流れで、上にあるものほど先に起こります。送られるメッセージは矢印で表され、上から下へ並ぶので、どの順番で処理が進むのかが読むだけで分かります。UML の図は、何があるかという構造を描くものと、どう振る舞うかを描くものに大きく分かれます。相互作用という語が出た時点で振る舞いの側に絞られ、そこへ時間という語が加わることで、その中の一つに決まります。注目してという言い方の直前の語を拾うのが、この種の設問では最も速い手です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アアクティビティ図:処理の手順や分岐、並行して進む部分を描く図です。流れ自体は順を追って進みますが、描いているのは一続きの処理の中身であって、複数のオブジェクトの間のやり取りではありません。
- イコミュニケーション図:同じやり取りを、誰と誰がつながっているかが見やすい形に描き直した図です。順序は矢印に添えた番号で示すだけなので、設問が求めている注目の置き方とは合いません。
- エユースケース図:利用者とシステムがどんな機能でつながるかを、外から見た範囲として描く図です。機能の一覧と関わる人は分かりますが、やり取りの細かい順番までは表しません。
出典:平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問44
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)